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富野総監督の劇場版「レコンギスタ」始動、ケンオクヤマ・ガンダム解禁
2019年7月8日 13:32
1979年の放送開始から今年で40年を迎える「機動戦士ガンダム」シリーズ。それを記念した「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の新たな施策が、パリで開催された「第20回 Japan Expo」とアメリカの「ANIME EXPO2019」で発表。富野由悠季総監督による劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」が始動し、Japan Expoでは第1部「行け!コアファイター」が世界初上映された。
Japan Expoでガンダム 40周年プロジェクト発表
既報の通り、Japan Expoの会場では、40周年プロジェクトの新たなPVを公開。この中で、3つのプロジェクトが進行していることが発表された。
その1つは、「ガンダムビルドシリーズ」最新作「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」で、現在企画進行中。PVの中で約6秒ほどの映像が解禁されている。詳細は後日発表予定。
もう1つは、劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」の始動。第1部のタイトルは「行け!コアファイター」で、2014年にTVで放送された「ガンダム Gのレコンギスタ」に新作カットを追加し、映像を再編集したものが、劇場版として全5部作で公開される。
第1部「行け!コアファイター」は、現地時間7月5日にJapan Expoにて、富野由悠季総監督も登壇し、世界初上映された。会場には、多くの海外のファンが詰めかけた。
富野総監督はファンに向けて、「『G のレコンギスタ』というタイトルには『ガンダム』というタイトルが付いていますが、基本的にガンダムとは関係が無い作品です。ですからガンダムという作品を知っている人には『理解ができない』と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時には多少は人気を手に入れました。ですから正面切って言います。大人の人は楽しんで頂く必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください。」
富野のコメントに会場内では拍手が起こり、上映がスタート。上映が終わるとスタンディングオベーションが起こり、再び登壇した富野監督を熱烈に迎えた。劇場版は2019年展開予定で、詳細は別途発表される。
なお、富野監督はカンファレンスにも出席。ファンと交流したほか、海外のメディア取材も受けた。カンファレンスの最後には、シンガーソングライターのmiwaも登場。SUGIZO から届いたフランスのファンへの手紙を披露し、現在NHK総合にて放送中(ヨーロッパでは配信中)の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」のエンディングテーマ「A Red Ray」をライブ披露した。
Anime Expo2019では「機動戦士ガンダムNT」4DX版、世界最速上映
2018年に劇場公開され、今月には中国大陸での劇場公開が予定されている、映画「機動戦士ガンダムNT」。その4DX版が、Anime Expo2019で世界初上映された。
会場では「ガンダムNT」脚本の福井晴敏によるトークショーも行なわれ、ストーリーの成り立ちから、物語の重要なテーマでもあるニュータイプ論にも話は及んだ。会場に集まった20~40代のガンダムファンも真剣な面持ちで熱心に耳を傾けた。
なお、4DX版は日本国内でも展開予定。ガンダム 40 周年プロジェクトとして、ガンダムシリーズ劇場作品を規定の形式にとらわれず新たな体験とともに届ける「ガンダム映像新体験 TOUR」でも上映が予定されている。