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富野総監督の劇場版「レコンギスタ」始動、ケンオクヤマ・ガンダム解禁

1979年の放送開始から今年で40年を迎える「機動戦士ガンダム」シリーズ。それを記念した「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の新たな施策が、パリで開催された「第20回 Japan Expo」とアメリカの「ANIME EXPO2019」で発表。富野由悠季総監督による劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」が始動し、Japan Expoでは第1部「行け!コアファイター」が世界初上映された。

劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」
(C)創通・サンライズ

Japan Expoでガンダム 40周年プロジェクト発表

既報の通り、Japan Expoの会場では、40周年プロジェクトの新たなPVを公開。この中で、3つのプロジェクトが進行していることが発表された。

その1つは、「ガンダムビルドシリーズ」最新作「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」で、現在企画進行中。PVの中で約6秒ほどの映像が解禁されている。詳細は後日発表予定。

Japan Expoの会場

もう1つは、劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」の始動。第1部のタイトルは「行け!コアファイター」で、2014年にTVで放送された「ガンダム Gのレコンギスタ」に新作カットを追加し、映像を再編集したものが、劇場版として全5部作で公開される。

第1部「行け!コアファイター」は、現地時間7月5日にJapan Expoにて、富野由悠季総監督も登壇し、世界初上映された。会場には、多くの海外のファンが詰めかけた。

富野由悠季総監督も登壇

富野総監督はファンに向けて、「『G のレコンギスタ』というタイトルには『ガンダム』というタイトルが付いていますが、基本的にガンダムとは関係が無い作品です。ですからガンダムという作品を知っている人には『理解ができない』と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時には多少は人気を手に入れました。ですから正面切って言います。大人の人は楽しんで頂く必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください。」

富野のコメントに会場内では拍手が起こり、上映がスタート。上映が終わるとスタンディングオベーションが起こり、再び登壇した富野監督を熱烈に迎えた。劇場版は2019年展開予定で、詳細は別途発表される。

なお、富野監督はカンファレンスにも出席。ファンと交流したほか、海外のメディア取材も受けた。カンファレンスの最後には、シンガーソングライターのmiwaも登場。SUGIZO から届いたフランスのファンへの手紙を披露し、現在NHK総合にて放送中(ヨーロッパでは配信中)の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」のエンディングテーマ「A Red Ray」をライブ披露した。

miwaが「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」のエンディングテーマ「A Red Ray」をライブ披露

Anime Expo2019では「機動戦士ガンダムNT」4DX版、世界最速上映

2018年に劇場公開され、今月には中国大陸での劇場公開が予定されている、映画「機動戦士ガンダムNT」。その4DX版が、Anime Expo2019で世界初上映された。

映画「機動戦士ガンダムNT」
(C)創通・サンライズ

会場では「ガンダムNT」脚本の福井晴敏によるトークショーも行なわれ、ストーリーの成り立ちから、物語の重要なテーマでもあるニュータイプ論にも話は及んだ。会場に集まった20~40代のガンダムファンも真剣な面持ちで熱心に耳を傾けた。

福井晴敏によるトークショーも

なお、4DX版は日本国内でも展開予定。ガンダム 40 周年プロジェクトとして、ガンダムシリーズ劇場作品を規定の形式にとらわれず新たな体験とともに届ける「ガンダム映像新体験 TOUR」でも上映が予定されている。

ケンオクヤマ・デザインのガンダムの全貌解禁

40周年の記念映像プロジェクトの1つとして、工業デザイナー・ケンオクヤマが率いるKEN OKUYAMA DESIGNが、プロダクトとしてガンダムを検証しデザインした「RX-78-2 ガンダム」のビジュアルが完成。

KEN OKUYAMA DESIGNがデザインした「RX-78-2 ガンダム」のビジュアル
(C)創通・サンライズ

この新デザインガンダムは「KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」と題し、ショートムービーとして映像作品を予定し、シャアザクやザクの登場も予定という。

さらにRX-78-2ガンダムは、プラモデルとしても開発進行中。ただし、発売時期や価格は未定。