ドラマのダイジェスト動画をAIで自動生成。石原さとみ「Heaven?」で試験運用

博報堂DYメディアパートナーズと東京理科大学 理工学部 大和田研究室は、AIを活用したドラマのダイジェスト動画を自動生成するシステムのβ版を開発。7月9日にスタートするTBS火曜ドラマ「Heaven?～ご苦楽レストラン～」において今回のシステムを試験的に運用、公式サイトやSNSでダイジェスト動画を配信予定としている。

ダイジェスト動画自動生成システムの概要

出演者の発話やテロップなど、テレビドラマのメタデータを自然言語処理することで各シーンの重要度を判定し、指定の長さでアウトプットを生成できるというシステム。博報堂DYと東京理科大 大和田研究室による「次世代型メディア・コンテンツ」の共同開発第二弾となる。システムの鍵となるメタデータに関しては、取得するデータ項目の検討から実際のデータ取得まで、エム・データが協力している。

今回のシステムにより、ドラマのダイジェスト化編集作業を効率化できるほか、出演者それぞれにフィーチャーしたダイジェスト動画の生成も可能。試験運用を行なうTBSドラマ「Heaven?～ご苦楽レストラン～」(石原さとみ主演、火曜夜10時)では、主要キャストそれぞれにフィーチャーしたダイジェスト動画を「AIドラマダイジェスト“ドラジェ”」として、番組公式サイトやSNSなどの番組公式アカウントで配信予定。

TBS火曜ドラマ「Heaven?～ご苦楽レストラン～」
(C)TBS

今後は、ドラマ以外のカテゴリの動画コンテンツへの対応や、画像音声認識技術の活用によるメタデータ付与の効率化などを目指す。

さらに、番組制作そのものへの活用も視野に入れており、例えばドキュメンタリーやニュース素材などの膨大な取材テープの一次編集自動化なども見込み、バージョンアップを進める予定。