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はやぶさ2、2回目のタッチダウンに挑む。YouTubeで管制室の様子を配信
2019年7月11日 09:10
小惑星探査機「はやぶさ2」は、小惑星リュウグウへの2回目のタッチダウンを予定している。JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、YouTubeで、その運用管制室の様子を中心にライブ配信する。配信開始予定は11日の午前9時30分だが、開始時刻は、運用状況によって変更になる場合がある。また、着地の映像が見られるわけではなく、管制の状況などのライブ配信となる。
はやぶさ2は、小惑星リュウグウの探査を目的とし、2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。今年の2月に最初のタッチダウンに成功。既報の通り、成功した瞬間の映像をYouTubeで公開している。
2回目のタッチダウンは、噴出した地下物質も採取できるように、人工クレーターから20mほど離れた、1cm程の堆積が推定される地域(C01-Cb)に着地する予定。予定地は半径3.5m程しかなく、「前回同様に難しさは変わらない」という。
なお、2回目着地については、「苦労して採取した1回目試料の地球帰還を最優先し、もうリスクを冒すべきではない」という意見や、誘導制御に重要な機器が曇るという課題も生じているという。しかし、「これまでの実績による実力アップと周到な準備に基づき、探査機の安全を最優先に、更なる世界初に挑戦する」という。