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Pro-Ject、コンパクト&ハイエンド音質のフォノイコ「PHONO BOX」

ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Ject AUDIO SYSTEMSの「BOX DESIGN」シリーズのフォノイコライザー4機種を10月上旬に発売する。MM専用の「PHONOBOX/MM」や、ディスクリートMM/MCの「PHONOBOX/ULTRA500」などを用意し、価格は13,000円~60,000円。

PHONOBOX/ULTRA500

・ディスクリートMM/MCフォノアンプ「PHONOBOX/ULTRA500」60,000円
・デュアルモノMM/MCフォノアンプ「PHONOBOX/S2/SL」30,000円
・スタンダードMM/MCフォノアンプ「PHONOBOX/SL」18,000円
・MM専用フォノアンプ「PHONOBOX/MM」13,000円

BOX DESIGNシリーズは、アナログレコードプレーヤーで知られるPro-Ject AUDIOによる小型サイズのエレクトロニクス製品。「コンパクトで扱いやすく、ターンテーブルの脇に置いても邪魔にならないサイズのボディと手頃な価格でありながら、ハイエンド・モデル顔負けのハイ・パフォーマンサウンド」としている。

ディスクリートMM/MC対応「PHONOBOX/ULTRA500」

1998年発売のPhono BoxからスタートしたPro-Jectフォノイコライザーは、昨年シリーズ累計出荷台数50万台を突破。PHONOBOX ULTRA500はそれを記念したスペシャルエディションとなる。

これまでのBOX DESIGNシリーズ同様のコンパクトサイズながら、重量のある銅製のシャーシを採用して高周波ノイズを遮断。リアパネル以外のシャーシはクロームフィニッシュを施した。回路も新設計で、ULTRA500はオペアンプICを使用しないディスクリート構成。デュアルモノ回路で、見通しの良いハイエンドなサウンドを実現したという。木製の化粧箱が付属する。

PHONOBOX/ULTRA500の背面

入力インピーダンスは10/100/1k/47kΩ、ゲインは切替式で40/43/50/53/60/63dB。出力電圧は500mV/1kHz。SN比は89dB(MM)、89dB(MM)。高調波歪率(THD+N)は0.00052%。外形寸法103×119×37mm(幅×奥行き×高さ)、重量は700g。ACアダプターが付属する。

デュアルモノMM/MC「PHONOBOX/S2/SL」

現行Phono Boxシリーズの最新スタンダードモデルで、「クラスを超えたサウンドクオリティとリーズナブルな価格」を特徴とする。内部回路はデュアルモノ構成。シャーシはアルミを使用したサイドイッチ構造で、不要振動を抑え、電磁干渉の影響も防ぐ。

PHONOBOX/S2/SL

入力インピーダンスは10/100/1k/47kΩ。ゲインは切替式で、40/43/60/63dB。出力電圧は500mV/1kHz。SN比は85dB(MM)。高調波歪率(THD+N)は0.01%(MM)、0.05%(MC)。外形寸法は103×115×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量は570g。ACアダプターが付属する。

背面

MM/MCのスタンダード機「PHONOBOX/SL」

“現行のBOX DESIGNシリーズの原点ともいえるモデル”としており、「小さなシャーシ、シンプルなデザインと操作性、真のHi-Fi再生と言えるような高性能のフォノアンプ”がコンセプト。手持ちのシステムを簡単にグレードアップできるとしている。

PHONOBOX/SL

入力インピーダンスは固定でMM 47kΩ/120pF、MC 100Ω/120pF。MMゲインは40dB。出力電圧は300mV/1kHz。MCゲインは60dB、出力は300mV/1kHz。最大出力は9.5V(1kHz)。SN比は86dB、高調波歪率(THD)はMM 0.01%、MC 0.05%。外形寸法は103×109×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量は540g。ACアダプターが付属する。

背面

MM専用で13,000円の「PHONOBOX/MM」

MMカートリッジに特化したモデル。シンプルな外観ながら、最先端の回路技術によりノイズや歪みを最小限まで抑えるという。金メッキRCA入出力端子にアンプ、レコードプレーヤーを接続するだけの簡単な設計とし、「リーズナブルな価格でクラスを超えたサウンドが楽しめる」としている。

PHONOBOX MM

入力インピーダンスは47kΩ/120pF、ゲインは40dB。出力電圧は500mV/1kHz。
SN比は88dB、高調波歪率(THD)は0.04%以下。外形寸法は107×75×30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は280g。ACアダプターが付属する。