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Pro-Ject、11万円の「X1」などレコードプレーヤー「X-Line」国内本格展開

ディーアンドエムホールディングスは、Pro-Ject AUDIO SYSTEMSのアナログレコードプレーヤー3機種を11月下旬より順次発売する。創業モデル直系の「X1」、Ortofon製ショートアームを搭載したスペシャルモデル「XTENSION9TA」、Ortofon製ロングアームを搭載したシリーズ最上位「XTENSION12RS」をラインナップ。価格は、「X1」が110,000円、「XTENSION9TA」が400,000円、「XTENSION12RS」が700,000円。

「X1」ハイグロス・ブラック

8.6インチストレートアーム搭載「X1」

創業モデル「Pro-Ject1」から数えて7代目となる、直系のシリーズ最新モデル。カラーは3色展開となり、マット・ウォルナットが11月末発売で、ハイグロス・ブラック、ハイグロス・ホワイトが12月下旬発売。

DCドライブACパワージェネレーターを搭載しており、電流を安定したものに変換することで、超低ノイズ、超低振動ACシンクロナスモーターを正確に動作させるという。33/45/78回転に対応し、33回転と45回転を電子制御で切替できる。78回転はドライブベルト掛替えが必要となる。駆動方式はベルトドライブ。

オリジナルの8.6インチストレートトーンアームを装備。カーボンとアルミの2重構造を採用することで、カーボン特有の共振を大幅に低減したという。また、カウンターウェイトの背面にTPEダンピング処理を施し共振防止を行なった。VTAとアジマスはフルアジャストダブルとなっており、付属カートリッジ以外を使用する場合も精密なセッティングができる。

MDFシャーシを採用しており、ウオルナットモデルには天然木のツキ板が用いられている。プラッターは厚さ20mm、重さ1.5kgのアクリル製。

「X1」マット・ウォルナット

消費電力は5W。重量は7kg。外形寸法は415×335×125mm(幅×奥行き×高さ)。Ortofonと共同開発の楕円型MMカートリッジ、セミバランスタイプのフォノケーブルなどを付属する。

日本未発売アーム装備の特別モデル「XTENSION9TA」

既発売の「XTENSION9」にOrtofon製トーンアーム「TA-110」(日本未発売)を搭載した特別仕様。12月末発売。カラーは、ウオルナットバールとピアノブラックの2色展開で、グロスフィニッシュ仕様。。

プラッターは5.4kgのアルミニウム合金製で、表面にヴァイナル素材を熱処理で貼り付けることでターンテーブルマットとして機能する。重量緩和のために軸受に磁力式サポートシステムを備えており、静寂さとスムーズな回転数を実現しているという。

回転数は33/45対応で、電子制御できる。駆動方式はベルトドライブ

「XTENSION9TA」ウオルナットバール

重量は18kg。ダストカバーを含まない外形寸法は、465×350×185mm(幅×奥行き×高さ)。専用のレコードクランパー、RCAフォノケーブルなどを付属する。

ハイエンドモデル「XTENSION12RS」

ヨーロッパ市場でベストセラーだったという「XTENSION12」にOrtofon製12インチのダイナミックバランス型アームを装備したシリーズ最上位機種。2色展開で、ピアノブラックが11月下旬、ウオルナットバールが12月下旬発売。

モーターアームは選別品を採用し、ノイズ特性に優れた個体を搭載するという。また、ピッチコントロールボタンによって±20段階の調整ができる。回転数は33/45/78に対応し、33回転と45回転は電子制御式。駆動方式はベルトドライブ。

プラッターは9kg超のアルミニウム製で、軸受に磁力式サポートシステムを採用。

アームにはテンションスプリングを用いた針圧加圧用バネが採用されており、ダイナミックかつ繊細な音質を再現できるという。

「XTENSION12RS」ピアノブラック

重量は18kg。ダストカバー開放時の外形寸法は、550×560×550(幅×奥行き×高さ)。