ニュース

JBL、大容量バッテリと新ユニット搭載。9,880円のBTスピーカー「FLIP5」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのBluetoothスピーカー「FLIP」シリーズの最新モデル「JBL FLIP5」を10月4日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は9,880円。カラーによって発売日が異なり、ブラック、ブルー、レッド、ティールは10月4日、ホワイト、スクワッドは11月上旬。

JBL FLIP5

水深1mの水中に最大30分間入れても浸水しないIPX7の防水性能を持ち、アウトドアアクティビティからバスルームまで、あらゆる場所に持ち運んで使えるという。バーベキューやパーティなどで、FLIP5同士をたくさん接続して一斉に音楽を再生する事もできる。

片手で掴みやすい円筒形デザインを踏襲し、500mlのペットボトルと同等の太さ、重量をキープ。外形寸法は181×69×74mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約540g。自転車や自動車のドリンクホルダーへ収めることも可能という。丈夫なファブリック素材のグリル、ラバーバンパーを採用することで剛性を確保。「不意の落下や衝撃にも耐えるタフな設計」だという。背面側には標準でストラップを装備し、吊り下げて運ぶことも可能。

サウンドバーシリーズで培ったノウハウをフィードバックし、44×80mmと口径の大きな楕円形ドライバーを新たに開発。従来モデルは2個のドライバーを近接して配置していたが、それを1ドライバーにすることで、2ドライバーの干渉によって発生していたノイズや歪みを廃し、「中高音の伸びやかさや明瞭さをより洗練させた」という。

低音の補強用としてボディの両端に設置されるパッシブラジエーターも表面素材をラバーに変更。「筐体サイズからは想像もできないほど、柔らかで豊かな低音を奏でることが可能」としている。縦置きした際にも下側となったパッシブラジエーターからの低音が出力できるよう、筐体のエンドキャップ形状に切り欠きを設けている。

搭載するアンプ出力は20Wへと強化。歪みや低音割れのない安定した音楽再生が可能。周波数特性は65Hz~20kHz。

ブラック
ブルー

4,800mAhの大容量バッテリーを搭載。連続約12時間以上のワイヤレス再生が可能。充電端子にはUSB-Cを採用、端子自体にも防水性能を持たせることで、フリップカバーによる防水機構を廃し、蓋を開ける手間を省いてすぐに充電を開始できる。最大5V/3Aでの高速充電が可能。

Bluetoothはバージョン4.2(Class 2)に対応。対応プロファイルはA2DP、AVRCP。最新ワイヤレス機能「JBL PARTY BOOST」を搭載。従来の「JBL Connectプラス」の使い勝手を維持したまま、より途切れにくいBluetooth接続を実現したという。

スピーカー本体のPARTY BOOSTボタンを押すだけで、アプリでの操作は不要で、同機能を搭載したスピーカー同士を複数台接続して一斉に音楽再生できる。ただし、2019年9月現在、JBL PARTY BOOST機能搭載機種はFLIP5のみ。今後PARTY BOOSTに対応した新製品の発売が予定されている。JBL Connect、およびJBL Connect+対応機種との接続はできない。

スマホ/タブレット向けアプリ「JBL Connect」(無料)を使えば、同時に接続した2台のJBL FLIP5を左チャネル用・右チャネル用に設定し、ステレオ再生もできる。

レッド
ティール

ソーシャルモードにも対応し、スマホやタブレットなどのデバイスを2台までBluetooth接続で同時にペアリングでき、交互に音楽再生できる。接続した2台のデバイスのうち、最後に再生ボタンを押したデバイスの音楽が再生され、切り替えも簡単にできる。

内部の梱包材には生分解性プラスチックを採用。万が一不適切な投棄がなされた場合にも、微生物による分解により環境負荷を最小限に抑えられるという。

ホワイトス
スクワッド

音を聴いてみる

前述のように、2基のドライバーを近接配置していた従来モデルから、新モデルでは44×80mmの大口径楕円形ドライバー×1基に変更された。つまりモノラル再生になったわけだが、音を聴いてみると、より濁りの少ないクリアなサウンドに進化。パッシブラジエーターによる豊富な低音の広がりも感じられ、音場が狭いとは感じない。

むしろ、小さな筺体に2基のステレオスピーカーを押し込めるよりも、モノラルの方が無理がなく、音像の定位感も明瞭になったと感じられる。