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カロッツェリア、銅メッキパーツを駆使したハイエンドオーディオナビ「Xシリーズ」

パイオニアは、高音質を追求したサイバーナビ「Xシリーズ」の新製品として、8型の大画面モデル「AVIC-CL902XS II」と、7型の「AVIC-CZ902XSII」を11月に発売する。価格は「AVIC-CL902XS II」が278,000円、「AVIC-CZ902XSII」が248,000円。

「AVIC-CL902XS II」の背面

ハイエンドカーオーディオで培ってきた音響技術や、ハイエンドホームオーディオのTAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)から継承した技術も活用し、高音質を追求している。ハードウェア面は従来モデルとほぼ同じだが、地図データなどソフトウェア部分が新しくなっている。

ただし、同日に発表されたナビの新機種「AVIC-CQ910(-DC)/CL910(-DC)/CW910(-DC)/CZ910(-DC)」に搭載している、ストリーミングビデオ、 レコーダーアクセス、アクセスポイントモード機能は搭載しない。

地デジやDVD/CD、Bluetooth、USB、SDなどの再生に対応する。ハイエンドオーディオで使われる銅メッキシャーシをカーナビで採用。製品の側面と背面だけでなく、内部の中間シャーシにも銅メッキを使用。カーナビ基板とオーディオ基板の間のノイズを徹底的に遮断した。製品右側面へ集中的に銅メッキビスを使う事で、オーディオブロックへ回り込まないようにノイズの流れをコントロールしている。

「AVIC-CL902XS II」。ハイエンドオーディオで使われる銅メッキシャーシをカーナビで採用している

背面に静音タイプのファンを採用し、固定用のビスを追加することで、騒音や振動が音にもたらす影響を徹底的に排除。振動そのものも抑制した。背面の制振用T字スリットや要所に配置した銅メッキシャーシにより、高音質技術の基礎となる堅牢かつ振動に強いシャーシ構造も実現している。

電源供給やスピーカー出力などの役割を担う電源ケーブルと、外部のパワーアンプへ音楽信号を伝送するAV入出力ケーブルにOFCを採用。端子の素材にもこだわり、金メッキ処理を施すことで、安定した電源供給とロスを抑制した信号伝送を実現している。

DACは、TIバーブラウンの「PCM1795」。電流出力型DACで、SN比-123dBを実現。ジッターやデジタルノイズを抑制している。DAC周辺や、それ以降のアナログ段で重要なI/V変換回路などにもこだわってる。

Xシリーズ専用のフルカスタムオーディオ電源用アルミ電解コンデンサーも搭載。高音質トロイダルコイルや、超低位相雑音特性のサウンドマスタークロック回路も装備。アナログオーディオ負電源にリップルフィルターも追加している。

新日本無線製のMUSESオーディオ専用高音質オペアンプを採用。理想的なI/V変換を実現したという。I/V変換回路に、バイアス電流の低いJ-FET入力タイプ「MUSES8920」を差動出力変換としてフロント/リア用に搭載。低雑音、高利得帯域、低歪率、高スルーレートを実現した。ローパスフィルタ回路には、バイポーラ入力でローノイズが特長の「MUSES8820」を使っている。

FLAC、WAV、Apple Losslessなどのファイル再生ができ、96kHz/24bitまでのハイレゾ再生をサポート。

CD音源などの可聴帯域内に存在する量子化ノイズを除去し、可聴帯域以上の音楽信号を復元させる「マスターサウンドリバイブ」や、±0.5dB単位で調整可能な「チャンネル間独立 31バンドグラフィックイコライザー」、各スピーカーまでの距離を最小0.35cm単位で調整できる「タイムアライメント」、3ウェイマルチアンプ・マルチスピーカーシステムを構築できる「ネットワークモード」なども備えている。