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Devialetワイヤレススピーカー「Phantom REACTOR」に新色マットブラック
2019年10月11日 13:49
フランスのオーディオブランド・Devialet(デビアレ)は10日、ハイパワーな小型ワイヤレススピーカー「Phantom REACTOR」の新色モデルとして“マットブラック”を発表。600W出力の「Phantom REACTOR 600」と、900W出力の「Phantom REACTOR 900」の2シリーズで新色を展開し、10月11日より発売開始する。価格は既発売のカラー“アイコニックホワイト”と同じで、600Wモデルは159,000円(税込)、900Wは199,000円(同)。
’18年11月発売のPhantom REACTORをベースに、同社初というブラック塗装を施したカラーバリエーションモデル。
「Phantom発売時からブラックモデルを望む声が多かったが、コーティングが変わることによる音質の変化を排除し、なおかつデザイナーが追求するマットブラックの上質な質感を完成させるまでに時間を要した。今回のマットブラックデザインには、宇宙、ダークマター、ブラックホールなどのインスピレーションが込められており、まるでスピーカーの存在を消しながらも、スリリングかつパワフルなオーディオ体験を提供できる」(フェネック氏)という。
カラー以外の機能・仕様は、既発の600W/900Wモデルと変わらない。
ユニットは、正面にアルミ製のフルレンジドライバー、筐体の両側面にアルミ製のバスドライバーを各1基、合計2基搭載。再生周波数帯域はどちらも18Hz～21kHz(@-6dB)。出力音圧レベルは95dB SPL@1m(600Wモデル)、98dB SPL@1m(900Wモデル)。
アンプ部には、音増幅における同社のコアイノベーションとするADH(Analog Digital Hybrid)を搭載。アナログ増幅による音質と洗練さと、デジタル増幅に高効率なパワーを融合させることで「歪みやノイズなどの悪影響が一切無い」理想的な増幅システムという。
このほか、増幅前にスピーカー構造に適した信号処理を施すSAM(Speaker Active Matching)や、強力な低音を生み出すHBI(Heart Bass Implosion)、拡がりのあるサウンドを作り出すACE(Active Cospherical Engine)などの独自技術を搭載。2台の「Phantom REACTOR」を連携させたステレオ再生にも対応する。
本体天面には、Bluetooth/アナログ/光デジタル入力切替やボリューム、再生/一時停止などのタッチセンサー式のボタンを搭載。専用アプリ「DEVIARET」を操作しなくても、基本的な操作が行なえる。
接続はBluetooth、Wi-Fi、AirPlay、Spotify Connectに対応するほか、UPnPレンダラー機能も搭載。スマホからのサウンドも手軽に再生できる。アナログ音声/光デジタル入力も備えており、テレビやレコードプレーヤーとの接続も想定する。BluetoothのコーデックはSBCとAACをサポート。プロファイルはA2DP、AVRCPに対応。光デジタル入力は最大96kHz、UPnPを使ったストリーミング時は最大192kHz/24bitまでサポートする。
外形寸法/重量は、600W/900Wモデルとも共通で、219×168×157mm(幅×奥行き×高さ)/4.3kg。
Devialetは、新色マットブラックの追加に合わせて発表会を開催。
登壇したジャパンマネージャーのルカ・フェネック氏は、日本での本格展開から約1年を振り返り「我々は現在、直販サイトほか、伊勢丹新宿店など全国11箇所で製品を展開しているが、試聴したユーザーの反響は良く、製品の販売も順調に推移している。今回の新色追加を足掛かりに、今後も流通ネットワークを拡げる」とコメント。
続けて、製品について「Phantomの開発コンセプトは“10万ドルのHi-Fiシステムと同じ音質や音量を、30分の1のサイズと価格で提供する”というものだった。それを実現したのが、コア技術であるADHと、独自構造のコンパクトな筐体だ。例え世界初の技術でも、大きい筐体でしか実現できないのは意味がないと我々は考える。Phantom REACTORにはフランスのエンジニアたちが生み出した160以上の特許が含まれており、Phantomの開発コンセプトと技術を継承している。小型ながら他の製品では生み出せない低域まで再現することで、低域に宿る豊かな情報、これまで聴いたことのない音がPhantom REACTORで体感できる」と魅力を語った。
