ニュース

スピーカーでお馴染みDALIがヘッドフォン参入! 新生Technics初イヤフォン「EAH-TZ700」にも注目

東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭 2019」が、11月2日、3日に東京・中野サンプラザで開催中。入場は無料。ここではディーアンドエムホールディングスやミックスウェーブ、Technicsなどのブースをレポートする。

中野サンプラザ

B&WとDALI

ディーアンドエムホールディングスのブースでは、スピーカーでお馴染み、デンマークのDALIが手掛けた、初のヘッドフォン「iO6」と「iO4」を参考出品している。いずれもアラウンドイヤータイプのヘッドフォンで、上位機種の「iO6」はノイズキャンセリング機能を搭載、「iO4」は非搭載となる。ハウジングやドライバーのサイズは同じだ。

価格は「iO6」が5万円前後、「iO4」が4万円程度を想定。年内の発売を目指すという。

DALIのヘッドフォン「iO6」
「iO4」

Bowers & Wilkinsからも、新ヘッドフォンと新イヤフォンを参考出品。ヘッドフォンはアラウンドイヤータイプの「PX7」と、オンイヤータイプの「PX5」。「PX7」は大型モデルだが、ハンガーにカーボンを使うなどして軽量化しているのが特徴。

アラウンドイヤータイプの「PX7」
、オンイヤータイプの「PX5」

イヤフォンはネックバンド型。ノイズキャンセリング機能付きの「PI4」と、非搭載の「PI3」をラインナップしている。

左からノイズキャンセリング機能付きの「PI4」と、非搭載の「PI3」

ミックスウェーブ

ミックスウェーブのブースでは、Campfire Audioの新イヤフォンを展示。「ANDROMEDA MW10」は12月頃の発売予定で、価格は未定だが17万円を切るくらい。アルマイト加工されたアルミニウム筺体に、5基のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載。「T.A.E.C, 3D Printed Ceramic Acoustic Chamber」技術を使っている。

Campfire Audioの「ANDROMEDA MW10」

Campfire Audio「C/2019 Q4」も12月頃に発売予定で価格は未定だが、5万円台の見込み。アルマイト加工されたアルミニウム筺体に、3基のBAドライバーを搭載。T.A.E.C, 3D Printed Acoustic Chamber技術も使っている。

左が「C/2019 Q4」、右が「ANDROMEDA MW10」

Beat Audioからは、「Emerald MKII」というケーブルが登場。11月下旬頃から順次発売予定で、4芯、8芯、8Wire LCを用意する。

Beat Audio「Emerald MKII」

qdc「Fusion」は年内発売予定で、店頭予想価格は106,000円前後。合計5ドライバーで、ダイナミック型のLow×1と、BAのMid/High×4のハイブリッド構成。

qdc「Fusion」

同じくqdc「TrES」も年内発売予定で、価格は106,000円前後。こちらも5ドライバーで、ダイナミック型のLow×1と、BAのMid/High×4のハイブリッド構成だ。

qdc「TrES」

FAudio「Scale Universal Fit」は、発売時期未定。価格は36,000円前後。ハイブリッド型で、フルレンジのダイナミック型×1と、フルレンジのBA×1を組み合わせている。採用独自技術は「True Crossover Technology(T.C.T)」。

FAudio「Scale Universal Fit」

さらに、緊急出展が決まったという「MEZZO」も展示。Majorに使用されているダイナミックドライバーを搭載したモデルで、これに2基のカスタムBAを組み合わせている。試聴した来場者からの評判も高いそうだ。

FAudio「MEZZO」

Unique Melodyからは「MAVERICK Ti」が登場。年内発売予定で、価格は未定。チタンの筺体に、6ドライバーを搭載。ダイナミック型のLow×1、BAのLow/Mid×1、Mid×1、High×2+1 (Custom Semi-open BA For T.F.A.T)構成。

Unique Melodyからは「MAVERICK Ti」

「MACBETH Ti」もUnique Melodyの新製品で、年内発売予定。価格は未定。チタンの筺体で、2ドライバー構成。ダイナミック型のLow×1、BAのMid/High×1のハイブリッド構成。

Unique Melody「MACBETH Ti」

Technics

パナソニックは、新生テクニクス(Technics)ブランドで初となるイヤフォン「EAH-TZ700」を出展している。11月15日に発売で、価格は12万円。

新生テクニクス(Technics)ブランドで初となるイヤフォン「EAH-TZ700」

業界初という、磁性流体を用いた新開発のダイナミック型「プレシジョンモーションドライバー」を搭載。新開発の10mm径「プレシジョンモーションドライバー」は、ボイスコイル部の磁気ギャップに磁性流体を充填し、磁性流体表面をボイスコイルが滑るように動作させることで振動板を正確にストローク。「インサイドホンドライバーとしてこれまでと次元の違う超低歪再生を実現した」という。

強度と内部損失特性の高さが特徴のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)素材のしなやかなエッジも特徴。高剛性の特殊アルミニウム振動板と組み合わせて、イヤフォンでは再現が難しかったという超低域から超高域までの広帯域再生を可能にした。再生周波数帯域は3Hz~100kHz。

Just ear

Just earは、「音質更新サービス」に対応したテイラーメイドイヤホンの新5機種、「XJE-MH1R」、「XJE-MH2R」、「XJE-MH/WM1R」、「XJE-MH/Z1R」、「XJE-MH/ZX5R」を紹介。これらのイヤフォンは、11月2日より受注開始。価格は20万円から。別途、耳型採取費用9,000円が必要となる。

Just earは、形のカスタマイズに加え、音質についても、専任エンジニアとの対面のコンサルティングで個人の使用環境や好みの音楽に合わせてチューニングしたり、エンジニアがそれぞれのリスニングスタイルを想定して最適な調整を行なったバリエーションモデルから選べる“テイラーメイド”イヤフォン。

新モデルは「好みの音楽ジャンルの変化に合わせて音質を変更したい」との要望を受け、購入後の音質変更を可能にするために既存モデルの内部構造を更新。購入後の音質更新サービスは、'20年春の開始を予定。音質コンサルティングの価格は、10万円。「モニター」「リスニング」「クラブサウンド」「WM1」「Z1」「ZX500」から選択可能なプリセット音質変更は、5万円となる。

JVCケンウッド

JVCケンウッドのブースでは、ウッドコーンの振動板を用いたビクターブランドのイヤフォン「HA‐FW1500」を紹介している。11月上旬発売で、価格はオープンプライス。直販価格は65,780円(税込)。

「HA‐FW1500」

ウッドドームカーボン振動板に加え、「アコースティックピュリファイアー」などの技術も搭載。オーナメントに「犬のマーク(ニッパー)」を刻印したブラックウッドハウジングを採用した、"シリーズ新世代プレミアムモデル"と位置づけている。