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Netflix、11月27日配信「アイリッシュマン」の最終予告編。スコセッシ監督&デ・ニーロ主演

動画配信サービスのNetflixは、11月27日から全世界同時配信する「アイリッシュマン」の最終予告編を公開した。監督はマーティン・スコセッシ。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシら豪華俳優が共演している。

アイリッシュマン
『アイリッシュマン』最終予告編

配信に先駆け、第57回ニューヨーク映画祭のオープニング作品として上映。上映時間209分というスコセッシ監督渾身の大作だが、完成度の高さに評論家、メディアからは絶賛されたという。その後、ロンドンや釜山などの国際映画祭で上映。11月5日には第32回東京国際映画祭で特別招待作品として日本で初上映され、劇場チケットは完売となった。

全米トラック運転組合のリーダー:ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)の不審な失踪と殺人事件。その容疑は、彼の右腕で友人の凄腕のヒットマンであり、伝説的な裏社会のボス:ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)に仕えていたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)にかけられることに。

アメリカ最大の未解決事件といわれるこの事件をきっかけに、犯罪組織の抗争、主導権争い、政権とのつながり、そしてJFK暗殺事件への関与まで、シーランを通じてアメリカ裏社会の闇と事件の真相が浮き彫りになっていく。

解禁となった予告編はシーランの回想視点で描かる。スコセッシ監督は「物語は1949年から2000年にかけて描かれ、継続的に時間を行き来するんだ。冒頭に、82才の男性が結婚式に向かうロードトリップについて話をしている1975年のシーンから始まって、その後、50年代、60年代、70年代に遡り、また現在に戻るんだよ」と説明。半世紀に渡る男たちの物語が壮大なスケールと圧巻のクオリティで綴られていく。

スコセッシ監督はシーランについて「シーランは第2次世界大戦の退役軍人で、連続411日間に及ぶような過酷な戦闘を経験していたんだ。何度も死にそうになった経験の後、何のために生きるのか分からない世界に戻ることになる。そこで家族のために頑張らなくてはないはずなのだが、彼には教育もなければチャンスもなく、人生がうまくいく兆しがなかった。その時、彼は、“彼を必要とする人々”と思いがけず出会うことになるんだ」と語る。

シーランを演じたロバート・デ・ニーロは「台本読みをした時にとても高揚したんだ。私は人間味がある話が好きなんだよ。この物語は、思っていたよりもとても人間味があるんだ」と、裏社会の無法者たちの生き様を描きつつも、それぞれの人物の深いドラマにフォーカスしていると明かしている。