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M-1グランプリのVR撮影に、ソニー映画制作用カメラVENICEが出動! その仕組みとは?
2019年12月28日 10:00
12月22日にABC・テレビ朝日系列で生放送された「M-1グランプリ 2019」。通常のテレビ放送とは別に、自由な視点から漫才を観られる360度のVR映像配信も実施されており、その撮影にはソニーの最上位デジタルシネマカメラ「VENICE」が使われていたという。
既報の通り、M-1グランプリ決勝戦のうち最終決戦3組の漫才と、優勝者決定の瞬間を収めたVR映像の計4種類をVR配信プラットフォーム「XRstadium」で配信中。視聴料金は各500円(税込)。なお、auスマートパスプレミアム会員(月額499円)であれば追加料金不要で視聴できる。ビデオ配信終了予定日は、2020年2月29日午前9時59分。
M-1グランプリ決勝会場に複数台のVR専用カメラを配置。そのうち、客席最前列に設置された広角カメラが、ソニーの映画制作用カメラであるCineAlta「VENICE」。配信映像では4つの視点を切り替えられ、会場にいるような体験や、TVでは実現できなかったカメラアングルでの体験を楽しめるという。
360度映像の撮影には、ボディが薄型や球形などの小さなカメラが使われることが多いが、ソニーのVENICEは、デジタルシネマ用に開発された36×24mmフルフレームセンサーを搭載し、6K解像度で映画を撮れる本格的なシネマカメラ。この製品で360度撮影を可能にしたのは、エクステンションシステム「CBK-3610XS」だ。
同システムは、ケーブルを介してカメラのセンサーブロック部分を本体から最長5.5m離して撮影可能。これまで困難だった狭い場所での撮影なども行なえるようになった。
「客席の最前列に置くため目立たないコンパクトなサイズで、360度のVRコンテンツを最高画質で撮影したい」という朝日放送の要望を受け、M-1会場では、2台のカメラを背中合わせで設置できるエクステンションシステムを採用。客席の最前列で決勝を視聴しているような体験を提供するという。