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キヤノン、5.5K/60p RAW内部記録の最上位一眼レフ「EOS-1D X Mark III」

キヤノンは、デジタル一眼レフカメラの最上位モデルとして「EOS-1D X Mark III」を2月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディのみで80万円前後。

デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark III」。EFレンズ「EF24-70mm F2.8L II USM」装着時

スポーツや報道、スタジオなどのプロ用途を想定したEOS-1シリーズの最新機種。EFマウント、CFexpressのデュアルカードスロットを採用。キーデバイスを一新することで、高い静止画撮影性能と動画撮影性能を両立させている。

新開発の有効画素数約2,010万画素フルサイズCMOSセンサーと、新映像エンジン「DIGIC X」を搭載。エンジン性能の向上により、静止画常用ISO感度を最高ISO102400まで拡大。光学ファインダー撮影において最高約16コマ/秒、ライブビュー撮影において最高約20コマ/秒の高速連写を実現。

従来のラインセンサーに加え、正方画素を高密度に配置した「High-resAFセンサー」を搭載。最大191点(クロス測距点最大155点)の測距点から得られる高解像な信号を解析することで、光学ファインダー撮影時に高い合焦精度を実現したという。静止画はJPEG(8bit)、RAW(14bit)のほか、HEIF(10bit、HDR PQ対応)記録も行なえる。

新映像エンジン「DIGIC X」

動画は最大5.5K(5,472×2,886)/60p撮影に対応。記録型式はMP4/RAWが選択可能で、映像圧縮はMPEG-4 H.264/AVC(通常)、MPEG-4 H.265/HEVC(Canon Log)を採用。

最大5.5Kの高精細で滑らかな動画撮影に加えて、4K DCI(4,096×2,160)、4K DCIクロップ(4,096×2,160)、4K UHD(3,840×2,160)、フルHD(1,920×1,080)の解像度選択が可能。フルHD撮影時は、最大120pのハイフレームレート撮影も行なえる。

4K DCI/60p/YCbCr 4:2:2/10bitのCanon Log撮影にも対応し、階調と色彩の再現性に優れた動画を内部記録できる。RAWデータの内部記録も可能で、RAWデータの解像度や階調性、編集耐性の高さを生かした高度な動画編集や静止画切り出しもできるという。

防塵防滴仕様で、筐体にはマグネシウム合金を採用。別売アクセサリの「ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E9B」(2月中旬発売/実売8万円前後)を装着する事で、無線LANにも対応。スマートフォンから動画の撮影開始・停止操作が可能になる。

液晶モニタは3.2型で約210万画素。外形寸法は158×82.6×167.6mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1,250g。

EOS-1D X Mark III 紹介動画【キヤノン公式】
EOS-1D X Mark III 紹介動画(Full)【キヤノン公式】