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ソニー、“人の声専用スピーカー”を追加した「お手元テレビスピーカー」
2020年2月12日 13:08
ソニーは、テレビの音を近くから鳴らせるワイヤレス手元スピーカーの新製品「SRS-LSR200」を、2月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。
従来モデルのLSR100から、音質をさらに聞きやすいものに、使いやすさもアップさせているほか、電子機器の設定に慣れない人でも使い始められるように、説明書や設置方法をさらに優しく、わかりやすくしているのが特徴。
送信機兼充電台と、その上に設置して充電できるワイヤレススピーカーで構成。充電したワイヤレススピーカーを、自分の近くに設置し、送信機に入力したテレビなどの音が、近くで楽しめる。
音質面の改良ポイントとして、従来モデルは正面に備えた2基のスピーカーの間に、パッシブラジエーターを配置していたが、LSR200ではセンターに、人の声の再生に特化した“声用スピーカー”を新たに搭載。パッシブラジエーターは左右の側面に移動した。
声用のスピーカーと、LRのスピーカーは内部で独立したBOXになっており、LRからの干渉を排除し、セリフがクリアで聞き取りやすいサウンドになったという。
さらに、前モデルのボイスズーム機能が進化。音声信号から人の声成分を抽出し、際立たせる「はっきり声」機能を搭載した。この機能では、前述の声用スピーカーを使う「はっきり声 1」と、「1」に加えて、加齢により聞こえにくくなる周波数を増強する「はっきり声2」が選択できる。この機能をOFFにすると、通常のステレオ再生となる。
はっきり声機能をONにすると、センターにある声成分だけを強調するため、背後にBGMが流れていたり、スポーツの歓声などが存在しても、セリフや実況音声などが持ち上がり、背後の音が小さくなり、声が聞き取りやすくなる。
なお、この処理はDSPによるデジタル信号処理で行なっているため、アナログで処理する製品と比べ、より高精度かつクリアな音で再生できるという。
再生時には、広いリスニングエリアを実現するため、あえて左右のスピーカーの音を遅延させており、複数のスピーカー出力に同じ音が存在する場合の、音の乱れを解消している。
左右のパッシブラジエーターは、100～200Hzの、男性の声の帯域の低音を出力。前述の声用スピーカーは200Hz～で、各ユニットが担当する帯域が異なる。センターとLRのユニットサイズは40mm径。
また、前面のスピーカーは10度上向きに取り付けられており、手元のテーブルなどに設置した場合、リスナーの方に音が直接放射され、明瞭度が向上しているという。
送信機と本体間の伝送には、2.4GHzの無線伝送を使用。遅延を抑えているほか、ダイバーシティアンテナを採用する事で、途切れにくくしている。
取っ手も装備しており、前モデルよりも太く、持ちyはすくなった。スピーカーの天面には、テレビ用のリモコンボタンも装備。LED×3個による強力広角赤外線発光により、低めのラックに設置したテレビもスムーズに操作できるという。
送信機兼充電台のデザインも改良し、より置きやすくなった。音声入力はアナログと光デジタルを備えている。スピーカー内蔵バッテリーは、約3時間の充電で、最大13時間の再生が可能。
使いやすさにもこだわっており、天面のボタンは、フラットなデザインと、操作した時の「ボタンがある感」を両立。ボタンの凸量や形状を0.1mm単位で調整し、全盲の社員にも評価してもらい、最適な凸量や形状を追求した。
ボリュームダイヤルに備えたインジケーターは、印刷ではなく、別部品で凸を作っている。これにより、視覚障がい者の人でも、触ってダイヤルの位置がわかるようになっている。ダイヤルも大きく、回しやすいものになっており、側面には滑り止めのギザギザを備えた。
説明書もよりわかりやすく、サイズを約1.25倍にしたほか、設置方法の記載も見直した。さらに、ケーブルに色分けしたシールが貼られており、本体の同じ色の端子に接続するれば使えるようになっている。これにより、説明書を読まない人も、接続図を見るだけで、セットアップができるとする。
最大出力は1W×2。3.5mmのヘッドフォン出力も備えている。外形寸法は182×87×77mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約630g。
「耳の日」キャッシュバックキャンペーン
新製品のLSR200に加え、既存のSMR-10、SRS-WS1、SRS-LSR100も対象とし、「耳の日」キャッシュバックキャンペーンも実施する。期間は2月12日～4月13日まで。
期間中に対象製品を購入すると、キャッシュバックが受けられるもの。SMR-10は8,000円、SRS-WS1は5,000円、SRS-LST100/200は各1,000円となっている。