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Monitor Audio、キューブ型でペア3.3万円など新スピーカー「Monitor」

ナスペックは、英Monitor Audioの新たなエントリー向けスピーカー「Monitor」シリーズを3月10日に発売する。ブックシェルフ型とフロア型が各2モデル、センターとサブウーファーが各1モデルの計6製品をラインナップ。価格はキューブ型のブックシェルフ「Monitor 50」が33,000円(ペア)、フラッグシップのフロア型「Monitor 300」が110,000円(ペア)。仕上げは、それぞれブラック、ホワイト、ウォールナットの3種類を用意する。

ブックシェルフ型「Monitor 50」のブラック

【ブックシェルフ型】
「Monitor 50」 33,000円(ペア)
「Monitor 100」 44,000円(ペア)

【フロア型】
「Monitor 200」 80,000円(ペア)
「Monitor 300」 110,000円(ペア)

【センター】
「Monitor C150」 27,000円(1台)

【サブウーファー】
「Monitor MRW-10」 68,000円(1台)

ブックシェルフ/フロア/センター共通の特徴

Monitorシリーズは、C-CAMツイーターやMMP IIウーファーなど、これまでのMonitor Audioの技術を投入した“ハイコストパフォーマンス・エントリーライン”と位置付けられている。キューブ型の「Monitor 50」など、新たな外観デザインも特徴で、バッフル面とそれ以外のキャビネットのカラーが違うツートン仕上げ。また、ホワイトとそれ以外でフロントバッフルのグレー色が変更されている。

「Monitor 50」のウォールナット

ツイーターのBlack C-CAM(Ceramic-Coated Aluminium Magnesium)は、アルミ・マグネシウム合金の表面をセラミック処理することで、色付けのない高域を再生するという。表面のブラック処理とオレンジラインのデザインも特徴。

ウーファーは「MMP II(Metal Matrix Polymer)」の140mmまたは165mm径ユニットを搭載。既存のMMP IIドライバーをMonitorシリーズ用に改良。新たな表面処理によってカラーリングだけでなくハイスピードかつ自然なサウンドに磨きがかかったとしている。

エンクロージャーはバスレフ型で、HiVe II(High Velocity, Low Noise Reflex Port)ポートを採用。ピストル銃弾が通る砲身の気流の流れと同じ効果を狙って設計されたオリジナルバスレフ構造で、ポート内の溝が乱流を減少させ、効果的に気流を加速。低域再生のダイナミックかつ高速なレスポンスに貢献するという。バッフルは、カラーに合わせて2種類用意する。

フロア型の小型アウトリガーフィートは、外観だけでなく、音質や設置面積、安定性にこだわって設計したという。新Monitorシリーズは全モデル8Ω仕様で「アンプに過度な駆動力を要求しない」としている。

フロア型「Monitor 300」ブラック

ブックシェルフ型「Monitor 50」、「Monitor 100」

キューブ型が特徴的な「Monitor 50」は、25mm径C-CAMツイーターと140mm径MMP IIウーファー各1基で構成。既存のSilver 50などの開発で培われたバスレフやキャビネットの設計技術により、本棚に入れても壁際に設置しても性能を発揮するという。ターミナルはシングルワイヤ接続。

「Monitor 50」のホワイト

再生周波数帯域は55Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は2.8kHz、能率は87dB、許容入力は70W、推奨アンプ出力は15~70W。外形寸法は206×237.8×206mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.56kg。

「Monitor 50」ブラックのグリル装着時

「Monitor 100」は、25mm径C-CAMツイーターと165mm径MMP IIウーファー各1基。Monitor Audioの近年の取り組みによってユニット同士の近接配置を実現しており、Monitor 100でもウーファーとツイーターを可能な限り近くに配置。点音源に近づけて「雄大な低域とリアルな音像定位を両立した」という。ターミナルはバイワイヤ対応。

「Monitor 100」ブラック

再生周波数帯域は44Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は3.3kHz、能率は88dB、許容入力は100W、推奨アンプ出力は30~100W。外形寸法は201×298.3×310mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.12kg。

「Monitor 100」ウォールナット
「Monitor 100」ホワイト

フロア型「Monitor 200」、「Monitor 300」

「Monitor 200」は、25mm径C-CAMツイーター1基と、140mm径MMP IIドライバーをミッドバス/ウーファーとして各1基備える2.5ウェイ3スピーカー構成。2つの140mm径MMP IIを別々のキャビティに収め、内部の空気圧を最適化。2ドライバーによる強力な低域とツイーターの音域を完璧な位相で仕上げるため、スタガード方式を採用したという。

「Monitor 200」ブラック

ターミナルはバイワイヤ対応。再生周波数帯域は40Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は650Hz/2.2kHz、能率は88dB、許容入力は120W、推奨アンプ出力は30~120W。外形寸法は215.4×309.8×873mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.82kg。

「Monitor 200」ウォールナットのグリル装着時

フラッグシップの「Monitor 300」は、140mm径MMP IIウーファー×2、MMP IIミッドバス×1の2.5ウェイ4スピーカー。

「Monitor 300」ウォールナット

「小型スピーカーの方が強度面で有利な場合が多い」という大型スピーカーにおける課題を解決するため、同社がこれまで取り組んできたコンピュータ解析による補強技術を採用。「圧倒的なスケール感と緻密な再現性を両立したサウンドは、この研究が結実した事を証明している」という。

「Monitor 300」ホワイト

ターミナルはバイワイヤ対応。再生周波数帯域は35Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は700Hz/3.3kHz、能率は90dB、許容入力は150W、推奨アンプ出力は40~150W。外形寸法は252.9×318.9×993mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13.66kg。

センタースピーカー「C150」

Monitor C150は、25mm径C-CAMツイーター1基と140mm径MMP IIウーファー2基を搭載した密閉型。同社が四半世紀前から開発を続けているセンタースピーカーの設計ノウハウを投入し、テレビラックなどの狭い場所にも設置可能としている。

「Monitor C150」ブラック

再生周波数帯域は60Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は3.9kHz、能率は88dB、許容入力は100W、推奨アンプ出力は20~100W。外形寸法は455×187.8×174mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.4kg。

「Monitor C150」ホワイトのグリル装着時

サブウーファー「MRW-10」

250mm径MMP II long throwドライバーと、100WクラスDパワーアンプを搭載。「高性能なスピーカーと組み合わせても、自然でハイスピードな低域」と、「悲鳴をあげてしまうような爆発音」のどちらも可能にするという。DSPベースのアーキテクチャによってデジタルドメイン制御されたフィルタ機能を備える。

「Monitor MRW-10」ブラック

入力端子はLFE(RCA)×1、STEREO L/R(RCA)×1。12Vトリガー入力も備える。下限周波数は30Hz、カットオフ周波数上限は50Hz~120Hz。スタンバイ時の消費電力は0.5W以下。外形寸法は320×350.6×336mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.54kg。

「Monitor MRW-10」ウォールナット
「Monitor MRW-10」ホワイト