ニュース

英Monitor Audio、Dolby Atmosも楽しめる「Silver」第7世代

英Monitor Audioの「Silver」第7世代

11月5日、国内外のオーディオ製品が一堂に会するイベント「2021 東京インターナショナルオーディオショウ」が東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕した。会期は11月7日までの3日間。入場は無料だが、来場には公式サイトでの事前予約登録が必須で、事前の体温計測、接触確認アプリ(COCOA)のインストールも呼びかけられている。ここでは、テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TAD)やラックスマン、ナスペックなどのブースを中心にレポートする。

ナスペック

ナスペックブースでは、新製品として英Monitor Audioから、「Silver」シリーズの第7世代(7G)が展示されている。上位機種「Gold-5G」「Bronze-6G」の技術が導入されたシリーズで、フラッグシップの「Platinum」シリーズから続くハニカム状のメンブレンにインスパイアされたRST(Rigid Surface Technology)IIドライバーや、New C-CAMツイーターなどを搭載。

「Silver 300-7G」(左)と「Silver 100-7G」(右)。300-7G上部に置かれているのが「Silver AMS-7G」
「Silver 200-7G」

ラインナップは3ウェイ・バスレフ型でシリーズ最上位のフロアスタンド型「Silver 500-7G」(473,000円/ペア)、2.5ウェイ・バスレフ型の「Silver 200-7G」(308,000円/ペア)、3ウェイ・バスレフ型の「Silver 300-7G」(396,000円/ペア)、ブックシェルフの2ウェイ・バスレフ型「Silver 100-7G」(198,000円/ペア)と「Silver 50-7G」(159,500円/ペア)など。

さらに、Dolby Atmosを気軽に楽しめるようにブランド初のイネーブルドスピーカー「Silver AMS-7G」(170,500円/ペア)も用意する。UDウェーブガイトIIをイネーブルドスピーカーとして最適化したもので、フロントやリアスピーカーの上に設置するだけで、天井反射によって3Dサウンドを楽しめる。壁掛け用金具受けも装備されており、ハイトスピーカーとしても利用可能。

同じく英国のROKSANからは新シリーズ「Attessa(アテッサ)」のターンテーブルやストリーミング/インテグレーテッドアンプが展示されている。

「Attessa」のストリーミングアンプ

アテッサは、2017年にMonitor Audio傘下入りして“新生ROKSAN”として充分な開発期間を経てリリースする初めてのシリーズ。ストリーミングアンプは、Blue Soundとのパートナーシップにより「BluOS」を搭載しており、快適なストリーミング再生を実現した。価格は330,000円。

BluOS搭載により、TIDALやSpotify、Amazon Music、Deezerなど、各種ストリーミングサービスに対応。ネットワーク再生時は192kHz/24bitとMQAデコード再生ができる。

ストリーミング/インテグレーテッドアンプともに、バーブラウン製DACを搭載。Caspianインテグレーテッドアンプをベースにしながら、入力段と増幅段を改良してクロスオーバー歪みを改善したアンプ回路や、400VAの大容量トロイダルトランスを搭載した電源部などを採用している。

「Attessa」のターンテーブル

ターンテーブルは上述のストリーミング/インテグレーテッドアンプとの組み合わせに最適というモデル。価格は231,000円。ROKSANオリジナル・デザインのユニピボット型9インチ・トーンアーム「Attessa Tonearm」を搭載。5052アルミニウム製のストレートアームはジュエル・ベアリングで支持され、「斬新なデザインとROKSANの伝統的な技術が光る全く新しいトーンアーム」だという。アジマス/メインウェイトが個別に装着されており、調整も容易。

10mmの強化ガラスとアルマイト処理されたアルミニウム・フレームで構成され、素材固有の響きを排し、カラーレーションのない透明な響きを獲得したという「ヘヴィー・ウェイト・ガラスプラッター」を搭載。スチール・スピンドル、スチール・ベアリング、ブラス製ベアリング・ハウジングも採用している。重さは1.8kg。

2022年発売予定の「Blue Horizon」のインシュレーター、水準器なども参考出品されている

同ブースではIso Tekの姉妹ブランド「Blue Horizon」のラックシステム「PRS(Professional Rack System)」やインシュレーター、水準器なども参考出品。いずれも2022年発売予定。

PRSは、脚部・支柱・棚板の3パーツを基本とし、好きな組み合わせで使えるオーディオ・ラック。自分でラックをデザインでき、後から追加することもできる。店頭予想価格はシングルサイズの棚板が1枚69,300円前後から。支柱は26,400円前後から、レッグベースキットは46,200円前後から、スパイクキットは33,000円前後から。

そのほかブースでは、Iso Tekのパワーコンディショナー「V5 Aquarius」や「V5 Titan」、Playback DesignsのSACD/CDプレーヤー/DAコンバーター「MPS-6」なども参考出品されている。Iso Tekの2製品は価格・発売日ともに未定で、MPS-6は価格未定ながら2022年の発売が予定されている。

またブースでは、6~7日の2日間、和田博巳氏や傅信幸氏、角田郁雄氏、山之内正氏による講演も開催される。入場には整理券が必要で、各講演時間の15分前にブース(G405)前で配布される。

TAD

TADブース

TADブースでは、9月に発表したEvolutionシリーズのフロア型スピーカー「TAD-E2-WN」や、同シリーズのSACD/CDプレーヤー「TAD-D1000TX」と、単体DAC「TAD-DA1000TX」、Referenceシリーズのスピーカー「TAD-CR1TX」、DAコンバーター「TAD-DA1000TX」などを展示しており、1時間30分ごとに機材をシリーズを入れ替えながら説明と試聴会が行なわれている。

「TAD-E2-WN」

TAD-E2-WNは、「TAD-E1TX」や「TAD-ME1」に採用している2.5cmベリリウム振動板ツイーターを搭載。振動板形状をコンピュータ解析し、ふさわしい形状を求める技術「HSDOM」により、60kHzまでの再生に対応。指向性をコントロールする新開発のウェーブガイドにマウントすることで、広帯域にわたってスムーズで広範な音の伝搬を実現したとする。ウェーブガイドはアルミダイキャスト製で、高剛性化を図っている。新開発の15.5cmウーファーもダブルで搭載。

「TAD-DA1000TX-S」(上)と「TAD-D1000TX-S」(下)

「TAD-D1000TX」と「TAD-DA1000TX」は、どちらも新開発の第三世代USBエンジンを採用しているのが特徴。独自に開発したアシンクロナスUSB伝送エンジンを採用した、USB Audio Class 2.0に対応するUSB端子を搭載しており、伝送状態を本機で制御することで、PCなどから受信するデジタル信号を正確に受信できるとする。

「TAD-D600」(上)と「TAD-C600」(下)

そのほかTADブースではディスクプレーヤー「TAD-D600」、2chパワーアンプ「TAD-M700S」なども展示。この2モデルはReferenceシリーズの試聴時に使用されている。

同ブースでは11月6日、7日の13時から評論家・和田博巳氏による講演会も行なわれる。参加には整理券が必要で、整理券配布は当日朝10時からG401ブース前で行なわれる。講演ではEvolutionシリーズを使用。

ノア

「OLYMPICA Nova V」試聴会の様子

ノアブースでは、ソナス・ファベールの新スピーカーシリーズより、フロアスタンド型で3ウェイ5スピーカーの「OLYMPICA Nova V」、イタリア産の白大理石を使ったブックシェルフスピーカー「Electa Amator III」などの試聴会を毎時、実施している。

OLYMPICA Novaシリーズは、2013年に発売された「Olympicaシリーズ」の全てをリデザインしたもの。キャビネット側面は上位コレクションにも採用されているプライウッド構造を継承しており、厚みの違うシート状の木材を使い、木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら曲面を造形したという。

バスレフポートをキャビネット斜め後方に垂直方向の直線的ポートとして配し、内部並行面のないキャビネット形状と最適な吸音材配置をすることで、ドライバー・ユニットの背圧は全てキャビネット内で渦を巻くような螺旋の動きをしながらポートから排出。左右のスピーカー位置を入れ替えてポートの出口を外側、もしくは内側に向けることで、リスニングルームによって異なる様々な条件下に応じた低域のレスポンス、音楽の空間表現や定位感を最適に調整できるのも特徴。

「Palladio PW662」
「Palladio PL664」
インターナショナル・オーディオショウ初出品となる「SILTECH」ブランドのケーブル
ブックシェルフスピーカー「LUMINA I」

インターナショナル・オーディオショウ初出品の製品としては、カスタムインストール向けスピーカーの「Palladio PW662」や「Palladio PL664」、オランダの「SILTECH」ブランドのケーブルなども展示している。

そのほかラックスマンや、ステラ、ゼファン、DYNAUDIO JAPANなどもブースを出展。ラックスマンブースでは創業100周年を見据えて開発したという増幅帰還エンジン「LIFES」を搭載したステレオ・パワーアンプの新フラッグシップモデル「M-10X」などが展示され、試聴もできる。

ラックスマンブースの「M-10X」
DYNAUDIO JAPANブース
ステラ、ゼファン合同ブースの新製品
アキュフェーズブースでは、MDS方式のCDプレーヤー「DP-450」やステレオ・プリメインアンプ「E-5000」などを展示