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LightroomやPremiereを直感操作、タッチパネル搭載コンソール「Loupedeck CT」
2020年3月12日 19:25
Loupedeckは、AdobeのLightroomやPremiere Proといった写真、映像編集ソフトを直感的に操作できるコンソールデバイス「Loupedeck CT(クリエイティブツール)」を発表した。タッチスクリーンを備え、様々なカスタマイズが可能。価格は69,980円(税込)で、Amazon、ヨドバシ・ドット・コムで販売。ヨドバシカメラの店舗でも販売する。対応OSは、Windows 10、Mac OS 10.13+。
6個のダイヤルと、タッチパネル、ホイール、ラウンドボタンを装備。ダイヤルは、スライダー値、ブラシサイズ、レベルなどの機能を割り当てる事で、ダイヤルを回して直感的な操作が可能。Lightroomでサムネイルの表示サイズを調整するといった使い方も可能。押し込む機能も備え、瞬時にデフォルト値に戻せる。
タッチパネルには、ツールやプリセット、アクションなどを登録できる。割り当てたタイプによって、アイコンの色が変化する。
ホイールは、丸形タッチパネルと回転機構を備えており、タッチパネルで回転の動作を切り替えたり、カラーホイール機能を割り当てて、直感的に色味を調整する事もできる。
中央に備えた丸形のラウンドボタンは1~8まであり、ワークスペースに依存しない固定の機能を割り当てられる。
対応するソフトは、AdobeのLightroom Classic、Photoshop CC with Camera Raw、Premiere Pro CC、After Effects CC、Final Cut Pro X。音楽制作分野ではAbleton Live、AdobeのAudition、デザイン向けではAdobe Illustratorをサポート。さらに2020年春には、Luminar、CAD/CAM用のAutodesk Fusion 360にも対応する予定。
新たに、ゲーム業界への挑戦として、今後数週間のうちにライブ配信用ソフトのStreamlabsにも対応を予告している。
また、キーボードショートカット機能に対応したソフトであれば、Loupedeck CTで操作できるようにする「Loupedeck Profile Creator」というソフトも、3月26日に公開する予定。
USB-C端子を備え、PCとはUSBケーブル1本で接続。バスパワーで動作する。機能のカスタマイズは、PCのソフトから行なう。
外形寸法は160×150×30mm(縦×横×厚さ)で、重量は365g。
「世界中のクリエイターのワークフローを改善する」
共同設立者でマーケティング責任者のFelix Hartwigsen氏は、Loupedeckの目的として、「世界中のクリエイターのワークフロー改善をミッションとして掲げている。2022年までに、“我々のツールが無くては仕事ができない”と言われるくらいのツールになることを目指している」と説明。
現在、クリエイター向けソフトは複雑になり、直感的に使えない事も増えている事や、同じメーカーのソフトでも、UIが一貫していないといった問題点を挙げ、これらを解決し、共通のUIで直感的に操作できる製品としてLoupedeck CTや、既発売のLoupedeck+を紹介。実際にLoupedeck+を使い、編集プロセスのスピードが50%短縮できたという調査結果もあったという。
発表会には、実際にLoupedeck CTを業務で活用している映像クリエイターも登壇。LightroomやPremiere Proでどのようにカスタマイズしているかといったポイントや、コンパクトなLoupedeck CTとノートPCがあれば、新幹線の移動中など、限られたスペースでも快適に編集ができる利点などを紹介した。