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スタジオ収録休止など、民放キー局が番組制作における新型コロナ対策

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた局面が継続する中、民放キー局は、番組制作についてスタジオ収録の休止期間を設けるなど、各社が対応を発表している。日本テレビは、バラエティ番組のスタジオ収録、報道・スポーツ・情報番組以外(情報・制作局バラエティ部門)の番組のロケ、ドラマのスタジオ収録・ロケについて、6日から2週間休止する。

テレビ朝日では3日に、出演者やスタッフが多いなど、「制作上、安全対策に一定の限界があると思われる番組に関しては、収録を一時休止する対応を取る。収録を休止する番組や、収録再開の時期に関しては、個別に判断していく」と発表。

TBSは2日に、「ドラマ・バラエティなどの番組については、不特定多数の方々と接触したり、大人数が集まったりするケースが多いことから、一般の方々や出演者の方々、番組スタッフへの感染予防を最優先に、当面、ロケやスタジオ収録などを見合わせる」としている。見合わせる期間は4月4日~19日までのおよそ2週間で、それ以降については「状況を見極めながら判断する」という。

TBS放送センターでも2日から、来館を必要最小限にとどめるよう呼びかけると共に、正面入口にサーモカメラを設置。37.5度を超えている人の入館を断る施策を開始している。

フジテレビでも、4月4日から放送に直結する業務をはじめ、必要不可欠な来館者を除いて、本社屋・湾岸スタジオへの入構を制限。4月7日からは、入構の際に検温を実施。バラエティ、ドラマの収録・撮影では、スタッフ、出演者のマスク着用、検温、消毒を徹底。ロケの場合も多くの人が集まらないように心がけているという。

テレビ東京でも3日から、番組制作において原則として収録は中断。「その後の状況をみながら適切に判断する」という。在宅勤務も強化。3日から当面、向こう一週間をメドに原則として全社員の2割程度の出社(報道を除く)で放送事業を継続する体制に入っている。