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ABEMA有料会員67.6万人に増加。巣ごもり需要でWAU30%増

サイバーエージェントは4月22日、2020年度第2四半期(1月〜3月)の決算を発表した。売上高は前年比10.1%増の1,291億円、営業利益は同45.3%増の124億円で増収増益となった。メディア事業は営業損益は42億円の赤字だが、ABEMAが巣ごもり需要を取り込んだとし、売上高は18.8%増の138億円となった。有料会員「ABEMAプレミアム」は、67.6万人に増加した。

AbemaTVから名称変更し、オンデマンド強化を図るABEMAは、開局から4年で5,200万ダウンロードを突破。新型コロナウイルス感染拡大防止による巣ごもり需要も取り込み、WAU(週間アクティブユーザー)は20〜30%増のベースアップになったとしている。総理会見のノーカット生放送や、新型コロナウイルス関連の緊急チャンネルを増設するなど、「何かあったらすぐABEMA」というライフライン的なメディアとして、有事に対応した番組ラインナップを展開したとする。

視聴ニーズに合わせた「リニア」×「オンデマンド」のハイブリッド化も促進しており、「リニア」で放送した番組を「オンデマンド」で提供する取り組みを行なっている。また、「ABEMAは面白い」というブランディング形成を図るため、オリジナル番組制作に注力している。

ユーザーは10〜20代の若年層も多く、MAU(月間アクティブユーザー)も増加。月額960円(税込)の有料会員「ABEMAプレミアム」は前年比約1.7倍の67.6万人を突破。キャンペーン施策の強化や限定番組を拡充し、12月までに100万人を目指す。また、開設から1年を迎えた「競輪チャンネル」は、巣ごもり需要等の寄与もあり取扱高が急拡大。取扱高は前四半期比で約2倍の35億円に達した。

今後の中長期的な売上高の見通しとしては「広告・課金収入を順調に伸ばしつつ、周辺ビジネス等によりマネタイズを加速する」としており、メディア事業の中長期の柱の一つとして、ABEMAのマネタイゼーション強化を図る。

ゲーム事業は、新作「この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ」と「グランブルーファンタジー」「プリンセスコネクト! Re:Dive」「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」の3タイトルの周年記念が好調とし、売上高は448億円(前年比12.4%増)、営業利益は104億円(同39.8%増)の黒字となった。

「この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ」は、1カ月半でプレイヤー数が150万人を突破。今後のリリースタイトルは「ウマ娘 プリティーダービー」(’20年提供予定)や「NieR Re[in]carnation」(提供日未定)などを挙げている。