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FiiO、AK4493搭載「ヘッドフォンを楽々駆動」な据え置きアンプ「K5 PRO」。2.4万円

K5 PRO

エミライは、FiiO Electronics製USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「K5 PRO」を5月19日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は24,000円前後。直販サイト「FiiO Direct」専売モデルで、14日より予約受付を開始した。

32bitプロセッシングとVELVET SOUNDテクノロジーを備えた旭化成エレクトロニクス製高性能DACチップ「AK4493EQ」と、768kHzおよびネイティブDSDに対応するXMOS USBデコーディングチップを搭載。AK4493EQは、旭化成エレクトロニクスの最上位DAC「AK4497EQ」で新たに開発されたオーディオ専用LSIプロセスを採用し、電気的な余裕度と低域ノイズを大幅に改善、情報量や⼒強さに感じられる音の鮮度をさらに向上させたというDAC。

ダイナミックレンジ、SN比はモノモード時で126dB、歪み特性は低歪テクノロジーにより-113dBを実現。また、OSRD(Over Sampling Ratio Doubler)テクノロジーで帯域外ノイズを大幅に低減しているという。

USBコントローラーにXMOS製「XUF208」を採用し、最大768kHz/32bit PCMとDSD 22MHzをサポートする。

据え置き機器ならではのスペースを生かした優れたアンプ回路を搭載。左右のオーディオチャンネルを独立処理し、完全差動オーディオ出力を備えている。アナログ増幅に必要なコンポーネントを取り付けてパッケージングするための十分なスペースがあり、クラス最高レベルの忠実再生を実現する4ブロック構成のオーディオ回路(二次のローパスフィルター+アナログボリューム+電圧増幅+電流駆動部)を搭載。

フィードフォワードアンプ回路設計により、TPA6120オペアンプの出力は60%以上増加しており、32Ω負荷時に最大1.5W、300Ω負荷時に最大20Vp-pと強力な出力を実現。どんなインピーダンスのヘッドフォンでも楽々と駆動するとしている。出力インピーダンズは1.2Ω以下。

ボリュームコントロールは、ADCボリュームコントロール機能を採用。ADCカーブを再構築した値に基づいて-118dBの超低ノイズを特長とした新日本無線製アナログボリュームIC「NW1195A」を制御することで、望ましくないノイズやチャネルの不均衡なしに、1ステップ0.5dBでボリューム調整ができるという。テキサスインスツルメンツ製フラグシップオペアンプ「TPA6120」、JFETオペアンプ「OPA1642」と組み合わせることで、スムーズで高解像度なサウンドを実現したとする。

電源はノイズを最小限に抑えるように設計されたDC 15V外部電源方式を採用。 入力されるDC電圧は、2次電源でフィルタリングされ、オーディオ回路の増幅部分と回路の残りの部分に独立して電力供給を行なうことで、電源リップルを効果的に抑制し、回路の2つの主要セクション間のクロストークを最小限に抑えるという。

入力の選択とゲイン調整はレバースイッチで行なえる。 ゲイン調整は低(0dB)、中(+6dB)、高(+10dB)の3段階で、ほとんどすべてのヘッドフォンを快適な音量レベルで使えるとしている。

本体正面

入力端子はUSB-B、光デジタル、同軸デジタル、アナログRCAを備え、出力端子は6.35mm/3.5mmヘッドフォン出力のほか、最大2Vrmsまで調整可能なRCAを備えており、アクティブスピーカーや外付けアンプとも使用できる。外形寸法は120.5×130×55mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約436g。DC電源アダプター、電源ケーブルが付属する。

本体裏面