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FiiO、AK4377A×2搭載でバランス出力も備えたBluetoothアンプ。約9,000円

BTR3K

エミライはFiiO Electronics製Bluetoothアンプ「BTR3K」を5月22日より発売する。スマホなどからワイヤレスで音楽を受信し、3.5mmアンバランス、2.5mmバランスでヘッドフォンに出力できる。価格はオープンで、市場想定価格は9,000円前後。

旭化成エレクトロニクス製DAC+アンプ統合型チップ「AK4377A」を左右独立構成で2基搭載し、音楽に含まれる微細なニュアンスとディテールの再現を可能にしたとする。BluetoothレシーバーにはQualcomm製「CSR8675」を採用し、高い接続安定性を備えている。

Bluetooth 5.0準拠でプロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPをサポート。コーデックはAAC/apt X/aptX LL/apt X HD/LDACに対応。RGBライトインジケーターにより使用中のコーデックを見分けられる。

ヘッドホンアンプ内蔵の32bit/2ch DACである「AK4377A」は、BTR3で使用されていた「AK4376」と比較して出力が50%増加。デジタルオーディオプレーヤー用のハイエンドDAC「AK4377」の回路アーキテクチャを踏襲し最適化したもので、ハイエンドオーディオ機器向けのプレミアムD/Aコンバーターに搭載されたVELVET SOUNDテクノロジーを低消費電力環境でも実現するため、高出力時の歪み特性を向上させつつ、外付け部品、基板レイアウトに起因する特性劣化を抑える回路アーキテクチャを採用し、密度部品実装のシステム基板上でも、安定した高いオーディオ特性を実現したとしている。

出力端子は3.5mmアンバランスのほか、2.5mmバランスを搭載。DAC部・アンプ部を共に完全バランス設計とし、左右のチャネルごとにDACとアンプが入念に組み合わせて実装したという。歪は-107dB、S/N比は122dB。出力は32Ω負荷時にアンバランスが最大25mW、バランスが最大78mW。

低ジッター環境を徹底するため、上級機種であるBTR5に搭載したデュアル・クリスタルオシレーターシステムを採用。22.5792/24.576MHzデュアル・クリスタルオシレーターにより、ジッターの大幅な低減とオーディオの安定性を大幅に向上したとする。

ヘッドフォンを接続すると種類を自動的に認識し、それに応じて出力を調整。 CTIA規格コントロール機能付きヘッドフォンを接続すると、マイクのほか、再生/一時停止、音量、曲戻し、曲送りの操作ができる。

デバイスとのペアリングは最大2台で、デバイスの音量とBTR3Kの音量を個別に調整可能。必要に応じて音量をより細かく調整できるほか、設定した音量は記憶されるため、デバイスを使用するたびに音量調整し直す必要がない。

通話時の音質にもこだわり、Qualcomm製の第8世代cVCノイズキャンセルテクノロジー対応マイクを搭載。バックグラウンドノイズを効果的に抑制し、通話を可能な限り聞き取りやすくするという。

そのほか、BTR3Kの操作だけでスマホの音声アシスタントが起動できる。スマホ側では専用アプリ「FiiO Control」を利用してBTR3Kをリモートで操作可能。

内蔵バッテリーは330mAhで、充電時間は1.5時間、連続再生時間は11時間(アンバランス出力使用時)。USB-C端子を備え、充電しながら16bit/48kHz対応のUSB DACとしても利用できる。

外形寸法は58×25×11mm(縦×横×厚さ)。重量は23.5g。ボディは最新のスマホに使用されている2.5Dガラスの曲面で覆われたアルミ合金製で、指紋が付きにくい疎油性コーティングが施されている。USB-Cケーブル、携行用バッククリップ、ストラップなどが付属する。