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カメラとHUDで“360度視界”、バイクヘルメット「クロスヘルメット X1」

バイク用ヘルメット「X1」

クロスヘルメットチームが開発するバイク用ヘルメット「X1」の日本発売に向けたクラウドファンディングが、Makuakeでスタートした。一般販売予定価格は189,000円だが、20% OFFの158,000円で購入できるプランなどを用意する。製品の発送は11月中旬頃の予定。

日本発のベンチャー企業が開発する、「これまでのユーザー体験を根本から変える革新的なバイク用ヘルメット」という。海外クラウドファンディングで目標金額の300%を早期達成し、その後量産化に成功したとのこと。

CrossHelmet [Makuake]

バイク乗車中の死角を補うために、170度を捉える超広角カメラをヘルメット後方に内蔵。HUD(ヘッドアップディスプレイ)も備え、HUD上にリアカメラの映像を投影する。

このHUDは、ライダーの視界においては、自動車でいうと室内リアビューミラーの役割を果たす。そのため、ライダーは後方を確認するための振り返りなどの動作が不要になり、HUDに表示される後方映像を少しの視線の移動によって確認できるという。

視界のイメージ

専用のモバイルアプリを用意し、ヘルメットとワイヤレス接続することでHUDに各種情報の表示が可能。ターンバイターンのナビゲーション表示やバッテリー残量、天気予報や目的地の到着予定時刻などを表示できる。対応アプリはiOS/Android。

英国発の位置情報サービス「What3Words」に対応。地球上の全ての地面を3平方メートル四方の面積で区切り、3つのキーワードの割り当てによって位置を特定できるというサービスで、2020年初めにクロスヘルメットと提携。専用アプリにこのソフトウェアを組み込んでいる。

サウンドコントロール機能「クロスサウンドコントロール」を搭載。外部の音をヘルメット内に設置したマイクで集音し、周波数帯域に応じて音場のダイナミックコントロールを行ない、ライダー自身が特定の周波数帯の音を減衰させたり、増幅させる事が可能。聴覚へのダメージや疲労の原因となるノイズを軽減できるという。コントロールは専用のスマホアプリから行なう。

スマホと2.4GHz帯でワイヤレス接続でき、Hey SiriやOK Googleなどのボイスコマンドが使用可能。ナビゲーションの目的地設定やハンズフリー通話などで活用できるという。

さらに、クロスヘルメットの専用アプリにはVoIPテクノロジーを用いたグループトーク機能も実装。一度に6人までの多人数通話が可能。目的に応じてグループを設定し、シンプルな操作で電話をかけられる。

ヘルメット両側に高輝度LEDを内蔵。夜間走行における視認性を高めている。ヘルメットに搭載されるバッテリーは全固体電池のリチウムセラミックバッテリーで、「あらゆる衝撃、刺突、変形、燃焼などに際しても発熱、発火、爆発を起こさない、極めて高いレベルの安全性を持っている」という。

ヘルメット両側に高輝度LEDを内蔵

世界中の安全規格に適合するように設計したとしており、北米向け安全規格であるDOT規格に準拠。現在欧州と日本向けの規格認証が現在進行中という。また、FCC・ISEDC・VCCI・TELEC(技適)など、各国電波法令に基づく認証も合わせて取得したとする。

左側カバー内部にタッチパネルを搭載。カバーの表面をタップやスワイプといった操作で、各種機能が呼び出せる。