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パナソニック「LUMIX S1H」ver2.0で動画機能強化。HDMIのRAW出力は延期

LUMIX S1H

パナソニックは、デジタルカメラ「LUMIX S1H」の新ファームウェアVer2.0を提供開始した。6K動画記録時のHDMIダウンコンバート出力といった動画機能強化に加え、4:2:0/10bit動画記録時のバンディング抑制など様々な性能改善が行なわれている。

なお、機能追加を予告していた「ATOMOS製Ninja V HDRモニター/レコーダーへの動画RAWデータ出力」は、ver2.0での提供が見送られた。「諸般の事情により開発に遅れが生じている」としており、次期ファームウェアバージョンでの提供に向けて開発を継続しているという。

ファームウェアver2.0の更新内容は下記の通り。

【動画機能強化/性能改善】
・[6K]、[5.9K]、[5.4K]の動画記録中に、HDMIダウンコンバート出力が可能に
・クリエイティブ動画モード時、シャッターボタン全押しによる動画記録の開始/停止を無効にできる機能を追加
・クリエイティブ動画モード時、コントロールパネルから[動画画質(マイリスト)]の選択が可能に
・フォトスタイル[V-Log]の調整項目[ノイズリダクション]の設定値に[-1]を追加。これにより、特定の撮影環境で残像が発生する現象を改善
・撮影時のHDMI出力映像に、MFアシスト拡大表示を出力しない設定が選択可能に
・4:2:0/10bitでの動画記録時、特定の撮影環境でバンディングが見えやすくなる現象を改善
・SDカードへの記録を行なわず、HDMI経由で外部記録のみを行なう場合に、レックランによるタイムコードが歩進しない動作を改善

【操作仕様変更】
・誤操作防止の為、全画像消去時のタッチパネルによる操作を無効とし、キー操作のみ有効となるよう仕様を変更

【AFの性能向上】
・AFC設定時、[AF+MF]が使用可能に

【パナソニック製レンズとの互換性向上】
・パナソニック製Lマウントレンズ 70-200mm F2.8レンズにおいて、レンズのFnボタン設定が可能に

【シグマ社製レンズ/マウントアダプターとの互換性向上】
・シグマ社製LマウントレンズのFnボタン設定が可能に
・シグマ社製マウントアダプター「MC21」装着時、手ブレ補正を「O.I.S」に設定した際に、O.I.SとB.I.SのRoll補正が連動して動作可能に

【その他機能追加】
・ステータスLCD項目内に「バックライト点灯時間」メニューを追加し、バックライトの常時点灯が選択可能に
・カメラ内RAW現像において、生成されるJPEG画像の保存先を選択可能に
・写真撮影時のオートレビューの時間設定値に[0.5秒]を追加
・Fnボタンへの機能登録において、ボタン長押し時に「操作無効」となる項目を追加
・Fnボタンへの機能登録において、押している間だけ絞りの効果を確認できる設定項目を追加
・日本で発売のモデルにおいて、英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の言語設定可能に

【その他性能改善】
・SDメモリーカードとの組み合わせによって、動画分割記録機能や400Mbpsの動画記録モードを使用した際に稀にフリーズする現象を改善
・背面モニター消灯時に、前後ダイヤルでの絞り・シャッタースピード操作を可能に
・他社製Lマウントレンズ装着時において、開放F値が特定の値の場合に発生するF値制御不具合を修正