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「LUMIX S1H」ファーム2.0でRAW動画出力対応、ATOMOS「Ninja V」連携

「LUMIX S1H」とATOMOS「Ninja V」を組み合わせたところ

パナソニックは、ミラーレスのデジタルカメラ「LUMIX S1H」において、HDMI端子からのRAW動画出力に対応する新ファームウェア「2.0」を5月25日に公開すると予告した。動画撮影機能の向上や性能改善も行なわれる。

RAW動画出力機能は、外部レコーダーのATOMOS「Ninja V」と連携するためのもの。対応ソフトが豊富なProRes RAWフォーマットに対応する。

RAW動画出力対応フォーマットは、フルサイズの16:9 5.9K30p、スーパー35mmの17:9 4K60p、4:3の3.5Kアナモフィック50p。bit深度は12bit。出力中のEVF表示も可能で、ライブビューはV-Log(709LUTアシスト適用可能)。WFM、ベクトルスコープ、スポット輝度、メーター、ゼブラパターンなどの撮影アシスト機能も利用できる。なお、RAW動画データ出力中のSDカード記録には対応しない。

動画撮影機能の向上や性能改善も

従来はオーバー4K動画を記録している最中に、HDMI端子から映像出力ができなかったが、新ファームを適用すると、HDMIからのダウンコンバート出力が可能になり、外部レコーダーへ記録できるようになった。

シャッターボタン全押しによる動画記録開始・停止を無効化できる機能を追加。これは、動画撮影中にAF-ONをしようとして、誤って録画を停止しないためのもの。

さらに、動画コントロールパネルから「動画画質(マイリスト)」を選択できるようになった。

フォトスタイル「V-Log」 の調整項目「ノイズリダクション」の設定値に「-1」を追加。これにより、特定の撮影環境で残像が発生する現象を改善。

撮影時のHDMI出力映像に、MFアシスト拡大表示を出力しない設定機能も追加。4:2:0 10bitでの動画記録時、特定の撮影環境でバンディングが見えやすくなる現象も改善した。

その他の機能向上としては、AFC時のAF+MF対応、パナソニック製レンズ70~200mm Fnに対応。SIGMA製マウントアダプター「MC21」装着時の性能改善(手ブレ強化など)、SIGMA製Lマウントレンズとの互換性も強化(Fnボタン設定に対応)した。

ステータスに、LCDバックライト常時点灯設定を追加。RAW現像時のRAW/JPEG振り分け記録対応。英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の言語設定に対応するなど、細かな機能向上・性能改善を実施する。