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Technics、オールブラック&特別仕様「SL-1210GAE」海外発表。世界限定1,000台
2020年5月29日 14:51
米パナソニックは、Technicsブランド設立55周年を記念して、アナログターンテーブル・SL-1200Gの特別仕様モデル「SL-1210GAE」を発表した。世界限定1,000台で、米国では6月から発売開始予定。日本での発売は未定。
同社スタンダードモデルのSL-1200Gをベースに、筐体を“オールブラック”化。フラッグシップSL-1000Rにも採用されているインシュレーター素材を採用し、さらにストロボON/OFFスイッチとシリアルナンバーを刻印したバッジを追加しているのが特徴。
厚さ10mmのアルミニウム製トップパネルは、ブラックのヘアライン仕上げ。操作ボタンやトーンアームなども全て黒に塗装されており、高級感のある外観を実現。SL-1210GAEもメイド・イン・ジャパンモデルとなっており、高い品質を確保すべく、熟練した職人の手による工程を導入する。上部パネルには、55周年記念モデルであることを示すシリアルナンバー刻印のバッジを付属する。
インシュレーターには、SL-1000Rにも使われている特殊シリコンラバー「αGEL」を採用。高い振動減衰特性と長期の信頼性を兼ね備えた素材を、高密度亜鉛ダイキャストハウジングに格納することで、外部の振動を遮断。音楽信号に含まれる微妙なニュアンスやディテールを維持しながら、高精度なレコード再生を実現するという。
ダイレクトドライブ方式の課題であったコギングと呼ばれる回転ムラや、回転中の微小な振動発生を抑制するため、「コアレス・ダイレクトドライブモーター」を搭載し、面対向式のツインローターにより高トルクを確保する。
BD機器の開発で培った技術を応用した、高精度なモーター制御技術を導入。モータの動作状態にあわせて駆動モードを切り替えることで、強いトルクと高安定性を実現する。
プラッターは、真鍮板とアルミダイキャストシャーシを一体化し、さらに裏面に不要共振を排除するデッドニングラバーを貼った3層構造の重量級プラッター。振動を抑えつつ剛性を向上させている。
トーンアームはマグネシウム製。軸受部のジンバルサスペンションには切削加工のハウジングを使用した高精度ベアリングを採用することで、高い初動感度を実現した。
真鍮製で金メッキを施したフォノ端子とアース端子を搭載。音質の劣化を防ぎ、ケーブルの着脱が簡単に行なえる。また、ケース内部に金属シールド構造を採用することで、外来ノイズの影響を低減しているという。
筐体は、重量級ゴムベースとBMCシャーシ、アルミダイカストシャーシに加え、10mm厚のアルミトップパネルを加えた4層構造としている。