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ソニー、非対称形ユニットで高音質化した“光る”Bluetoothスピーカー
2020年6月16日 13:03
ソニーは、Bluetoothスピーカーの新製品をとして、音質を中心にアップデートした3機種を7月3日に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は「SRS-XB43」が23,000円前後、「SRS-XB33」が18,000円前後、「SRS-XB23」が12,000円前後。
カラーはXB43とXB33がブラック/ベージュの2色。XB23はブラック/ベージュ/ブルー/レッド/グリーンの5色。
いずれもスピーカーの本質である“音質”を中心に大幅アップデート。X-Balanced Speaker Unitを搭載した。これは、従来モデルXB22/XB32/XB41が丸形ユニットを採用していたのに対して、XB23とXB33では非対称形、XB43ではウーファーに超楕円形のユニットを採用。筐体サイズは大きく変えず、それでいて振動板の面積を拡大した。
これにより、音圧がアップ。大音圧での再生に対応。同じ音圧で再生する場合にも、振幅が低減でき、歪みの低減に繋がっている。
XB22は、42mm径の丸形ユニットを2基採用していたが、XB23では42×51mmの非対称形ユニット2基にサイズがアップ。XB32は48mmの丸形×2基だが、XB33では48×70mmの非対称形が2基になっている。いずれもスピーカーユニットの先端を狭くすることで外側に音が広がり、音場再生の広がりがアップ。最適化された重量バランスを備えたオフセンターユニット設計により、ボーカルのクラリティも向上。振動中のユニットが回転する動きも抑制し、情報量が多く高音質化を実現したとする。
XB41は58mmの丸形×2基だったが、XB43では61×68mmの楕円形ユニット2基にウーファーを変更。声に厚みが出て、低域再生が向上したという。
さらに、パッシブラジエーターの配置位置を、従来の筐体前後から両サイドに移動。レイアウトを最適化する事で、パッシブラジエーター自体の面積を拡大した。
XB43では、X-Balanced Speakerのウーファーに最適な新設計のツイーターを搭載する事で、ボーカルのクラリティを進化させた。
振動板に発砲マイカを採用。剛性が高く軽量なのが特徴で、余計な振動を低減。高音質化へ貢献している。
XB43/33は、「LIVE SOUND」という機能を搭載。DSP処理により歓声や拍手、余韻成分を効果的に拡散するもので、音が広がるとともに、「自宅にいながらライブ会場にいるような臨場感を味わえる」という。従来モデルはボーカルの声も一緒に広がっていたが、XB43/33ではコアとなるボーカルの明瞭度はキープしつつ音を広げることを実現したという。
全モデルに、圧縮された音源で失われがちな高音域を効果的に補完する「DSEE」を搭載。圧縮率を上げても音質劣化が少なく、聞き疲れしにくい自然な音で楽しめるとする。
Bluetoothのコーデックは、SBCに加えAAC/LDACに対応。XB43のみ、ステレオミニのアナログ音声入力も備えている。
XB23は、モノラルモードを搭載。横置きでのステレオモードに加え、縦置きした場合でも十分に音が広がる独自アルゴリズムを使ったのがモノラルモードだという。なお、ステレオ/モノラル再生の切り替えは、アプリの「Music Center」から行なう。XB23には、ストラップが付属している。
XB43/XB33は、音楽再生と共に光るライティング機能を搭載。ライティングのデザインを従来モデルから刷新した。XB23にライティング機能は搭載されていない。全機種はUSB端子をType Cに変更している。
最大100台まで接続できるパーティーコネクト機能を搭載。従来の「ワイヤレスパーティーチェーン機能」から、光の動きや速さが進化したという。なお、パーティーコネクト対象機種はXB23/33/43のみで、ワイヤレスパーティーチェーンとの互換性はない。
XB43のバッテリ持続時間は、Staminaモードで約24時間、EXTRABASSモードで14時間。充電時間は約5時間。外形寸法と重量は、325×117×123mm(幅×奥行き×高さ)で、約2,950g。
XB33は、Staminaモードで約24時間、EXTRABASSモード14時間。充電時間は約5時間。サイズは246×106×97mm(幅×奥行き×高さ)で、約1100g。XB23は、Staminaモードで約12時間、EXTRABASSモードで10時間。充電時間は約4時間。サイズは76×218×76×218mm、約580g。