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「Oculus Go」の販売が2020年で終了。Quest/Riftに注力

Oculusは、VRヘッドセット「Oculus Go」の販売を今年で終了。Oculus Quest/Riftに注力していくと発表した。Oculus GoはPCなどと接続せず、HMD単体で使用できる製品として2年前に登場。3軸で頭の動きを検出できる(3DoF)が、その後に単体で体の移動なども検出する6DoFの「Oculus Quest」が登場。「6DoFがVRの未来だと感じる」という声が大きい事から、「3DoF VR製品(Oculus Go)の販売を終了する」という。

Oculusは、「2年前にOculus Goを発売して以来、VR技術は驚くべき速さで進歩してきた。Oculus Goの成功は、オールインワンのフォームファクタが非常に没入感の高いVR体験を提供できることを最初に証明した」と、製品の意義を説明。

さらに、「VR革命を推進してくれたOculus Goコミュニティに感謝している。(中略)Oculus Goは、より自由で柔軟性のある新しいタイプのVRであるオールインワンのカテゴリーを開拓した。そして、これはゲームチェンジャーとなった。Oculus Goは、より多くの人にVRの可能性を広げ、没入型エンターテイメントの再定義に貢献した。ライブコンサートやスポーツイベントから、カウチでの協力プレイ、企業研修など、Oculus Goは世界中の人々に新しい体験を可能にし、Oculus Questの基礎を築いた」と評価。

Oculus Goは販売終了後も引き続き使用可能。2022年までは、バグフィックスやセキュリティパッチによるシステムソフトウェアのメンテナンスを継続するという。しかし、Oculus Goへの新機能追加は行なわない。また、2020年12月18日以降はOculusストアにおいて、新しいGo用アプリの追加は停止される。

なお、現在OculusのVR製品用アプリはOculusストアから入手するのが一般的だが、それ以外にアプリを簡単に配信する方法が求められているとし、2021年の初めに、開発者がQuestアプリを配信するための新しい方法を提供すると予告。詳細は未発表だが、開発者はOculus Storeを使わずに、「Questを持っている人なら誰でもアプリを共有することができるようになる」という。