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ぬいぐるみ用スピーカーに“半自動”おしゃべり機能。自動会話の実現へ

博報堂は、2016年12月に発売したボタン型スピーカー「Pechat(ペチャット)」向けに、提示されたセリフを選ぶだけで会話が進む新機能「らくらくモード」の提供を開始した。将来的な実現を目指している自動会話機能の研究開発の第一歩に位置づける。

ペチャットは、ぬいぐるみに装着できるボタン型のスピーカー。お気に入りのぬいぐるみに糸や紐で装着でき、専用アプリから操作することで、ぬいぐるみを通して子どもとコミュニケーションを取ることができる。

博報堂は、スマートフォンやテレビに夢中になっている子どもたちに新たな選択肢を提供するべく、ペチャットでの自動会話機能実現に向けた研究開発を開始。将来的には、音声認識や感情判定などの最新技術、シナリオライティングの手法などを用いて、細かなアプリ操作の必要がない自動会話の実現を目指すという。

新たに提供されるらくらくモードは、会話の自動化を見据えて専用アプリに追加された機能で、提示されたセリフを選ぶだけでおしゃべりが進んでいくもの。モード内には「ざつだん」「しつもん」「クイズ」の3カテゴリーが用意され、それぞれ10~15種類の会話シナリオが準備されている。このシナリオは随時追加されるとのこと。

らくらくモードの操作画面イメージ

らくらくモードは、ペチャットのユーザーであれば専用アプリをアップデートすると無料で利用できる。ただし、現時点ではiOS向けのみの提供で、Android向けは2020年9月提供開始予定。

また、自動会話実現に向けたプロジェクトサイト「ペチャットのほぼ自動おしゃべりプロジェクト」もオープンした。サイト内では自動化実現に向けた開発ステップ構想の紹介や機能の解説マンガ、3年後の子どもたちがどのように成長しているかを占える「うちの子の3年後占い」コンテンツなどが用意されている。