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パナソニック、業界初の10型有機EL搭載SDナビ「ストラーダ」

CN-F1X10BLD

パナソニック オートモーティブ社は、幅広い車種に装着可能な大画面SDカーナビステーション「ストラーダ」3機種を10月中旬に発売する。価格はオープンプライス。ラインナップと店頭予想価格は、10型有機ELディスプレイとBD/DVDドライブ搭載の「CN-F1X10BLD」が21万円前後(税込)、DVDドライブ搭載「CN-F1X10LD」が19万円前後(同)、9型液晶とDVDドライブ搭載の「CN-F1D9VD」が12万円前後(同)。

10型モデルは、業界初となる有機ELパネルを採用。斜めからでも視認性が高く、あらゆる角度から見やすく、ストラーダ史上最高峰の大画面を実現したとする。画面の位置を上下、前後、左右に調整できるパナソニック独自のフローティング構造により、幅広い車種に対応する。

CN-F1X10BLDには、耐振・耐熱性に優れた車載専用光ピックアップを採用したパナソニック開発の薄型ブルーレイプレーヤーも搭載。過酷な車内環境でも安定したディスク再生が可能としている。HDMI入出力端子も備え、BDの映像を後席モニターに出力したり、スマホなどと接続して動画配信サービスをカーナビや後席モニターに出力したりできる。

CN-F1X10BLD/10LDは、自己発光方式でコントラスト比が高い有機ELパネルの採用により、映像の基礎となる黒色を黒浮き(バックライトによる光漏れ)なく再現。明暗が混在するシーンも明部と暗部をそれぞれクッキリと表現する。色域が広く、色再現性が高い、ストラーダ史上最高画質を実現したという。解像度はHD(1,280×720ドット)。

CN-F1X10LD

広視野角であらゆる角度から見やすいほか、ディスプレイ表面の低反射(AGAR)フィルムや空気層をなくしたエアレス構造により、外光の反射による映り込みを抑制したことで、車内環境での視認性を高め、地図情報も見やすいとする。

外装フレームには軽量かつ高剛性なマグネシウムダイカストを採用し、内部にハニカム構造を設けることで強度を確保。バックライトが不要な有機ELパネルにより、厚さ約4.7mm(最薄部)の薄型ディスプレイを実現した。

CN-F1D9VDは9型液晶を搭載。解像度はWVGA(800×480ドット)。

CN-F1D9VD

路面の凹凸から車両、カーナビ本体、ディスプレイへと伝わる振動を分析し、ディスプレイを従来比約30%減、約0.7kgに軽量化し、画面の反射を抑制することで、前後の揺れからくるディスプレイのチラつき感を抑制している。

また、カーナビセット全体の軽量化と、新シャーシユニット開発によるディスプレイ保持部の剛性の向上により、上下の揺れを抑制して耐振動性も向上したという。

それぞれスピーカーを内蔵し、出力は50W×4、インピーダンスは4Ω。ディスプレイ部の外形寸法/重量はCN-F1X10BLD/10LDが240×13×141mm(幅×奥行き×高さ)/約0.7kg、CN-F1D9VDが240×19×141mm(同)/約0.9kg。

専用のドラレコ、リアビューカメラも展開

専用の前後2カメラドライブレコーダーとリアビューカメラも展開する。それぞれ10月中旬発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、前後2カメラドライブレコーダー「CA-DR03HTD」が4.6万円前後(税込)、リアビューカメラ「CY-RC500HD」が2万円前後(同)。

CA-DR03HTDは、フロントカメラ、リアカメラ、本体で構成。視界を邪魔しない小型の広視野角2カメラで、車両の前後方を同時にフルHD(1,920×1,080ドット)で録画可能。

CA-DR03HTD 左からフロントカメラ、リアカメラ、本体

CY-RC500HDは、水平約180度の超広視野範囲で、真横から接近してくる人、車両を早く認識できるという。

CA-DR03HTD

両製品ともに10型有機ELモデルとHD-TVI接続により、従来比約2.6倍の表示解像度、HD画質で前後方の録画映像やリアルタイムの後方映像をカーナビ画面に表示。有機ELの高精細な大画面で鮮明な映像をすぐに確認できるとする。