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ソシオネクスト、AWSで使えるH.264エンコーダー。処理時間30%に短縮
2020年9月8日 21:00
ソシオネクストは、Amazon Web Services(AWS)上で利用可能な高速・高画質な映像エンコーダー「H.264 Encoder on AWS」を開発。AWSユーザーに向けて提供を開始した。映像配信サービス事業者がH.264 Encoder on AWSを利用することで、配信する映像の品質を保ちながら、映像コンテンツの制作から配信までの処理時間を従来の30%へと飛躍的に短縮でき、コスト削減につながるという。
H.264 Encoder on AWSは、AWSのAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)サービスのF1インスタンス上で動作する映像エンコーダー。インターネットでの映像配信で最も一般的に利用されているH.264エンコード規格に準拠し、「映像配信サービスに求められる高画質での圧縮と、高速処理を同時に実現する」という。
AWSのF1インスタンスには、ハードウェア回路を書き込んで利用することのできるFPGAデバイスが用意されており、H.264 Encoder on AWSはソシオネクストのハードウェア回路技術を活かした独自のアクセラレーター回路を、F1インスタンスのFPGAデバイスに書き込んで利用。「高画質での映像圧縮をソフトウェアエンコーダーでは実現不可能な速度で処理することができる」とする。
また、H.264 Encoder on AWSは、アプリケーションインタフェースとして映像配信サービスのシステムに多く利用されているFFmpegを採用。映像配信サービス事業者が、容易に自社のシステムに組み込んで利用できる。