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オンキヨー&パイオニア、音質・音場補正技術「Dirac Live」をホームAVに採用へ

Dirac Liveの音質・音場改善イメージ

オンキヨー&パイオニアは、スウェーデンのDirac Researchと音質・音場補正技術「Dirac Live」のライセンス契約を締結した。今後、同技術を搭載したさまざまな製品やサービスを展開するという。

Dirac Liveは、マイクで測定された音響データからユーザーのオーディオ機器や視聴している部屋の音響特性を分析、その結果を基に最適化した視聴を実現させる音質・音場補正技術。オンキヨー&パイオニアは、同技術を活用することで「ソフトウェアとハードウェアの両面から、常に最高の音響・音場の提供が実現」するとしている。

同技術では、独自の混合位相補正フィルターを生成し、「音の定位感を示す時間特性と、低域・高域の音量バランスを示す周波数特性の両者に対し、物理的な音響特性だけでなく、音響の知覚特性も考慮して最適な補正」を行なう。フィルター生成は莫大な演算が必要だが、Dirac社のサーバー側で演算処理を行なうことで、AV機器単体では難しい処理も可能になるという。

またDirac Liveは、複数のリスニングポイントにおける測定・補正も可能で、ひとりで音楽を楽しむ場合だけでなく、複数人で映画を楽しむような場合でも、臨場感を再現し、最高の体験を提供できるとのこと。

アメリカ市場などを中心に、ユーザーの要望に応じて建築やスマートな設置を行うカスタムインストールビジネスにおいて、視聴する部屋とは違う場所にAV機器を設置する場合でも、最適な音響補正を遠隔操作で行なえるため、手軽で正確な設定が可能という。

またDirac Liveアプリケーションと、オンキヨー&パイオニアのコントローラーアプリを統合させることで、初めて音場補正をする場合も簡単に調整ができるとのこと。

オンキヨー&パイオニアは、「ホームAVビジネスやカスタムインストールビジネスのさらなる成長のステップになると考えている」という。