ニュース
Technics、音質とネットワークが進化した一体型オーディオ「OTTAVA f SC-C70MK2」
2020年9月23日 13:15
パナソニックは、Technicsブランドのハイレゾ対応一体型オーディオシステム「OTTAVA f SC-C70MK2」を10月23日より発売する。価格は10万円。カラーはシルバーとブラック。
前モデルと同様に、天面にCDプレーヤーを搭載、前面にスピーカーユニットを搭載したオールインワンシステム。進化点として、新開発のスピーカーユニットを採用。さらに、ユニット前面に配置する音響レンズを最適化し、より明瞭でスケールの大きなサウンドが再生できるという。
さらに、本体に搭載したマイクで、再生音をチェックし、部屋の広さや置く場所に合わせて最適な音質に自動的に調整してくれる「Space Tune Auto」機能も搭載。音楽ストリーミングサービスへの対応なども強化したモデルとなる。
天面のCDプレーヤーは、蓋を手動でズラしてCDをセッティングするマニュアルCDトレーを採用。天板はアルミ製で、アルミタッチキーも搭載。シルバーモデルは新たに、筐体にダークシルバーカラーを採用。より洗練されたデザインとなった。
前面に搭載する2cm径ツイーターと、8cmウーファーを、SC-C70MK2用に新たに開発。より高解像度でレスポンスの良いサウンドになったという。
また、ツイーターの前面に配置していた音響レンズの形状も最適化。自然な音の広がりを、より向上させた。
ウーファーの振動板には、パルプにマイカを加え、より張りのある、カチッとした動きのユニットに進化。ボイスコイルも4層から2層へと変え、中高域をしっかり再生できるようになり、音の解像度もアップしたという。
設置場所に合わせ、最適なサウンドに調整する「Space Tune」も搭載。従来は3つのプリセットから選択するか、iPhoneのマイクで音響特性を測定し、最適な音になるように調整する方法が用意されていた。新モデルではさらに、本体にマイクを搭載した「Space Tune Auto」を用意。より簡単な操作で自動調整ができるようになった。
CDプレーヤーに加え、FM/AMラジオも内蔵。さらに、ネットワーク再生も可能。新たにChromecast built-inに対応し、幅広い音楽ストリーミングサービスをサポート。Spotify、Deezer、インターネットラジオの受信もできる。AirPlay 2、Bluetooth(AAC/SBC)、Wi-Fi経由での再生、USBメモリーからの再生も可能。アナログ音声入力、光デジタル音声入力も備えている。
お気に入りのプレイリストやインターネットラジオ局などを最大9個までプリセットし、手軽に呼び出す機能も搭載。アプリを使わずに、手軽に操作できる。
iOS/Android向けアプリ「Technics Audio Center」は、UIを刷新。ナビゲーションバーを採用したり、音楽ソース表示を改善、ボリュームの操作性を高めるなど、使いやすく進化した。
それ以外の特徴は、従来モデルを踏襲。出力は、フロントが30W×2ch、サブウーファが40W。アンプ部には、リファレンスシリーズの設計コンセプトを継承したデジタルアンプ「JENO Engine」を採用。音声信号をフルデジタルのまま入力からパワー段まで低ジッタ伝送、処理。幅広いスピーカーを理想的な振幅・位相特性でドライブするスピーカー負荷適応処理「LAPC」も搭載している。
アナログ音声入力はステレオミニで1系統、光デジタル音声入力も1系統。ヘッドフォン出力も備えている。Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)とLAN端子も搭載。
外形寸法は、450×280×143mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約8kg。
音を聴いてみる
使い勝手の面では、「Space Tune Auto」の搭載や、音楽配信サービスへの幅広い対応などがメインだが、音質も大幅に向上している。
ツイーターは、振動板の軽量化を行ない、よりレスポンスの良い音に進化。音響レンズと組み合わせ、音もより広がるようになった。リスニングエリアがシビアでなくなる事で、部屋の中を動きながら聴くような使い方でも、得られる音楽的な満足度がアップしている。ウーファーの振動板も、より張りのあるものに進化。低域だけでなく、中域の解像度もアップしている。
実際に新モデルを聴いてみると、全体の音の解像度がアップ。人の声の生々しさや、楽器の音像がよりシャープかつクッキリと描写されるようになり、ユニットの進化を感じる。
低域も分解能が向上。ハイレゾ再生に対応した一体型システムだが、ハイレゾの情報量の多さを、しっかりと描写し、聴き取れるシステムになっている。