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CEATEC、アルパインの「デュアルセルLCD」、TDKは極薄圧電スピーカ

CEATEC 2020 ONLINE

10月20日~23日の日程で、オンラインでスタートした「CEATEC 2020 ONLINE」。参加メーカーがブースのようにそれぞれのWebページで新技術や製品を紹介している。その中から、アルパイン、TDK、ロームのページを紹介する。イベントの入場(閲覧)は無料だが、オンラインでの登録が必要。

アルパイン

アルパインのページでは、電子部品事業と車載情報機器事業で培った技術とノウハウを結集させ、豊かで新鮮な移動体験の実現を目指すという「デジタルキャビン」を紹介。その取組の1つとして、「デュアルセルLCD」を説明している。

車載用の液晶ディスプレイだが、より高度な安全性・快適性・利便性・高級感を実現するために、メータパネルもコントラスト比や階調再現性などを追求。バックライトとイメージセルの間に多階調なディミングセルを配置。これを独自のアルゴリズムで制御する事で、暗部のディテールを忠実に表現。夜間でも黒浮きのない高級感を創出できるという。

独自の黒色印刷・表面処理を施した前面ガラスとLCDパネルをボーダレス化することで、高級感のある仕上がりになり、プレミアムカーの車室内のデザイントレンドにもマッチするとする。さらに、前面ガラスとLCDを接合するオプティカルボンディングは材料特性にこだわり、映り込みが少なく明るい映像のコントラストも向上させるなど、視認性の向上にも寄与している。

TDK

NTTと共同開発したという、可視光平面導波路を採用したARグラス向けの超小型フルカラーレーザーモジュールを紹介している。

今までの空間光学モジュール方式の10分の1以下のサイズを実現するというコンパクトさでありながら、平面導波路とレーザーを高速・精密調芯することで、生産速度は従来から2桁アップを実現したという。

256階調、1,620万色対応、温度検知センサ・光出力モニターも内蔵。光学モジュールが小さくなることで、「ファッショナブルなARグラスが実現可能」とのこと。

「PiezoListen」は、圧電タイプの薄型スピーカー。従来の圧電スピーカーと比較し、低音域の出力を強化し、より広い音域の出力を可能にしている。独自の積層技術と素材技術により薄型で高変位の圧電素子を開発したことで達成。一般的に使用される既存のスピーカと比較すると、PiezoListenは世界最薄クラスという約0.49mmであるため、設置スペースを限定せずに取り付けられるという。

活用イメージとして、ヘッドフォンなどのダイナミックユニットに追加する事で臨場感のあるサウンドにしたり、テレビの画面をに取り付けて鳴らし、テレビの音場を持ち上げるスピーカーにカスタマイズする、エレベーターをシームレスデザインにするといった利用イメージが紹介されている。

また、スマートフォンや無線イヤフォン、スマートスピーカー、ビデオカメラなど、無線通信を搭載したオーディオ機器のノイズ対策、静電気保護対策を行なうための「AVRF」シリーズを開発。

TDMAノイズの抑制と、バリスタ材料による静電気保護能力をワンチップで両立しているのが特徴。TDMA方式の通信で問題となっている高周波信号のオーディオラインへの侵入を阻止するノッチフィルタ機能と、独自の半導体セラミックスで併せてESD対策も行なっている。

ローム

ロームのページでは、ヘッドマウントディスプレイや完全ワイヤレスイヤフォンといった、ウェアラブル機器の利便性を向上させるための「ワイヤレスチャージャモジュール」も紹介している。

これは、超小型端末に対応でき、ワイヤレス給電とNFC通信機能を同時活用できるのが特徴。Qi規格と比較して、受給電のアンテナサイズを80%小型化できるため、8mm角の基板にアンテナを構成可能。

さらに、13.56MHzワイヤレス給電とNFC通信を同じアンテナを使用できるため、ワイヤレス給電(最大200mW)と、BluetoothペアリングやWebリンクなどに活用できるNFC Tag通信を、アンテナ一つでシンプルかつ簡単に実現できる。

モジュール間で無線通信もできるため、センサデータの転送なども実現可能。さらに、本マッチング調整されたアンテナ一体型のモジュールのため、安定した給電が可能で、ユーザーは容易に機器に組み込んでワイヤレス給電を実現できるという。

電子ペンのような細型のモジュールも開発中