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ソニー、HDMI入力でカメラモニタになる「Xperia PRO」。約23万円

Xperia PRO

ソニーモバイルコミュニケーションズは、5Gミリ波に対応し、HDMI接続可能なスマートフォン「Xperia PRO」を2月10日に発売する。カラーはブラックのみ。SIMフリーのみ展開する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は228,000円前後(税別)。

映像制作や報道関係者向けのスマートフォン。トリプルレンズカメラなど「Xperia 1 II」と同等の基本性能を搭載。新たに5Gミリ波へ対応。HDMIマイクロ端子を装備し、スマートフォンでは世界初となるHDMI入力に対応。デジタル一眼レフやカムコーダーと接続して4Kモニターとして利用できる。メモリは12GBで、ストレージは512GB。なお、FeliCaとワイヤレス充電機能は非搭載。

HDMIマイクロ端子は本体下部中央に装備。USB-Cは本体下部左側に備えている。HDMI入力では最大4K(3,840×2,160ドット)/60p、HDR、10bit入力に対応。ソニー独自のマスターモニターで培った技術と、BT.2020の広色域に対応した4K有機ELディスプレイにより、プロが求める忠実な色再現を実現したとする。

HDMI入力時の外部モニター機能では、ピンチイン/アウトでズームイン/アウトができるなど、スマホならではの操作感でカメラを操作できる。スクリーンロック、明るさ調整、グリッド表示/非表示、フレームライン表示/非表示、イメージローテーション、設定のアイコンも備え、手軽に調整できるとする。

また、HDMI入力によるカメラの映像を即時ライブストリーミングすることも可能。XperiaからYouTubeなど他社アプリを利用することで、ライブ配信できるほか、StreamYard、StreamLabsなどのアプリを使えば、Facebook、ペリスコープなどの外部カメラ非対応のアプリでもライブ配信できるとしている。

ミリ波対応を活用した機能としては、USBテザリングに対応したカメラと接続時に、撮影した静止画/動画をFTPサーバーへダイレクトに高速転送できる。ファイル転送は撮影したものを即時に送ることができるほか、「Transfer&Tagging add on」で編集後に送信することもできる。

5Gミリ波の受信感度に最適化した独自のアンテナ設計を採用。本体の上下左右の4箇所にアンテナを配置し、360度全方位をカバーすることで、直進性が強く減衰しやすい特徴を持つミリ波を効果的に掴み、プロの現場においての通信の信頼性を担保するとしている。温度上昇によるパフォーマンスダウンも低減する構造で、通信環境を最適に保つという

通信状況を視覚化する「Network Visualizer」を搭載。4G、5G sub6、5Gミリ波のどの帯域を利用しているかや上り/下りのビットレート、ミリ波の場合は、信号の受信方向も視覚的に表示する。目に見えない通信状況を視覚化することで、業務に安心感を与えるとしている。また、本体側面に備えるショートカットキーに「Network Visualizer」を割り当てることで、ワンタッチで通信状況を確認できるようになる。

「Network Visualizer」

ディスプレイは6.5型で、アスペクト比21:9の4K/HDR対応有機EL。カメラは16mm/F2.2、70mm/F2.4、24mm/F1.7の3つの1,200万画素センサーを搭載。16mmと24mmカメラはデュアルAF仕様。さらに、3D iToFセンサーも備える。レンズはT*コーティングのZEISSレンズを採用している。

カメラはXperia 1 II同様αシリーズの技術を踏襲した機能を搭載。最高20コマ/秒のAF/AE追従高速連写やリアルタイム瞳AFを備え、カメラキーを半押しすると、AIによって被写体の瞳を瞬時に検出してリアルタイムに追従。さらに動物の瞳にもピントを合わせたまま追従できる。

音質面では、圧縮音源をハイレゾ相当にアップコンバートするDSEE Ultimateや、ソニーの立体音響「360 Reality Audio(360RA)」に対応。Dolby Atmos効果のチューニングも施されている。音声出力では3.5mmステレオミニ端子も備える。

SoCはQualcommのSnapdragon 865。バッテリー容量は4,000mAh。本体はIP65/68の防水防塵仕様。外形寸法は171×75×10.4mm(縦×横×厚さ)。重量は225g。

正面
背面
側面