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VLOGCAMになる「Xperia PRO-I」触ってみた。新動画アプリでお手軽撮影
2021年10月27日 11:14
像面位相差AF搭載の1型センサーを備えた「Xperia PRO-I」と、同日発表された「Xperia View」「Xperia 1 IIISIMフリーモデル」に短時間だが触れる機会を得たので、写真と触ってみた印象をレポートする。
Xperia PRO-I
Xperia PRO-Iは、2月に発売された「Xperia PRO」に続く、PROシリーズの第2弾。Xperia PROでは、HDMI入力を備えてカメラの外部モニターとして活用できたほか、ミリ波にも対応し、まさにプロのクリエイターに向けた製品となっていたが、今回発表されたPRO-Iは、そのどちらも非搭載/非対応。
一方で、背面には目を引くサイズの1型センサーを備えた24mmのカメラを搭載。Xperiaでは初となる、動画撮影での瞳AF/オブジェクトトラッキングへの対応に加え、アクセサリーの「Vlog Monitor」とシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を組み合わせれば、そのメインカメラを利用して自撮りができ、撮ったらそのまま編集して、5G通信で共有/投稿まで行なえる。カメラにこだわりたい人やVloggerに向けた性能を搭載したスマホとして登場した。
新しい動画アプリ「Videography Pro」に搭載しているズームスライダーは、コンデジのズームレバーの様な形で、指を離すと中央にオレンジのマークが戻ってくるので、慣れてしまえば、唐突にズームイン/ズームアウトしたいような状況でも素早く操作できそうだ。
Autoのスイッチをオンにすると、ほぼ全ての設定がオートモードの状態にでき、設定をスマホに任せて手軽に動画撮影することもできる。このスイッチをオフに戻せば、元の設定の状態に戻る。ショートカットキーからVideography Proを起動し、Autoのスイッチをオンにすれば、設定を気にせず素早く撮影開始できるので、突然撮影チャンスが訪れた時に強そうだ。
MENUやハンバーガーボタン(三本線のマーク)からより詳細な設定も可能なため、その時々に合わせて、映像を作り込むこともできる。なお、瞳AFとオブジェクトトラッキングはデフォルトの状態でオンになっているため、被写体をタップすれば自動で追従してフォーカスを合わせてくれる。
オプションのVlog Monitorは、ディスプレイ、ホルダー、ケーブルのセット。ディスプレイの裏面と、ホルダーの底面にはそれぞれ三脚用ネジ穴を備えている。ディスプレイ側面には、画面のオンオフボタン、画面反転ボタン、輝度調整ボタンを備えている。反対側の側面にはマイク入力と、Xperia PRO-Iとの接続用USB-C端子と、充電量のUSB-C端子を備えている。
今回はホルダー下部のネジ穴を使って、シューティンググリップ「GP-VPT2BT」と接続した状態で触れたが、別のグリップや三脚を取り付けることもできる。ディスプレイには、Xperia PRO-I側の画面をミラーリングするのではなく、撮影画面のプレビューと最低限の情報のみを表示するため、Vlog Monitorを取り付けた状態で使用できるアプリは、Videography ProとPhotography Proのみとなっている。
また、ディスプレイ側にプレビュー画面を表示しているときには、Xperia PRO-I側のプレビュー画面は非表示となっているため、グリップだけ使って自分の正面にあるものを撮影したい場合は、ディスプレイと接続しない状態で使うか、ディスプレイをどうにかして自分側に向けた上で正面のものを撮影する、といった工夫が必要になるとのこと。
Xperia View
Xperia 1 IIとXperia 1 IIIを装着してVR HMDにできるXperia Viewにも触れた。フロントカバーの部分にXperiaを入れて、本体にセットすることで、レンズを通してVRコンテンツが楽しめるというもの。
天面側に空いた穴から、Xperiaの音量ボタンとシャッターボタンを使って操作する。専用アプリのUIは、左右に並んだ項目にカーソルを合わせて、シャッターボタンで決定、戻る時はカーソルを左端にある戻るの場所に合わせてシャッターボタンで戻る、といった使い方。カーソルの操作は音量ボタンの他に、頭の動きでも行なえる。
細かい操作はボタンを使って、戻りたい時は少し大きく左側を向くことで一気に端の戻るの項目まで戻せる、といった使い方ができるので、コンテンツを観るまでの操作もスムーズに行なえる印象。
ヘッドフォンジャック側もしっかり開いているため、有線のイヤフォン/ヘッドフォンを装着して楽しむこともできる。
なお、カバーにはXperia 1 II/Xperia 1 IIIのカメラに合わせた穴が空いているため、ほぼ同じサイズで同等以上の処理能力を備えたXperia PRO-Iでは利用できないそうだ。
設定のレンズ間隔調整の項目を選択し、本体下部のスイッチを操作することで、見え方を変えることもできる。「正しい見え方に設定できる」という説明が表示されたのだが、基準が設けられていないため、各々の好みの見え方に調節する必要がある。
調整中は、目の前にスクリーンの様な長方形の中に川の流れる様子が映し出されるので、この長方形をはっきりと長方形に見えるように設定するほか、中心が大きく両端が小さくなっていくような見え方にして没入感を出してみるなど、色々試すことができるという。
Xperia 1 III SIMフリー化。パッケージはプラ不使用に
Xperia 1 III SIMフリーモデルには新色のフロストグリーンが登場。また、SIMフリーモデル限定の配信コンテンツとして、BRAVIA CORE for XPERIAも用意。約300タイトルの購入可能コンテンツから5タイトル選んで視聴できるほか、約100タイトルの見放題コンテンツを1年間楽しめるというもので、ブラビア向けに展開されているサービスのコンテンツがXperiaでも楽しめる。なお。BRAVIA CORE for XPERIAは通信事業社モデルでは利用できない。
Xperia PRO-IとXperia 1 III SIMフリーモデルにはプラスチック使用ゼロパッケージを採用。パッケージの保護加工に使われていたフィルムなども、ニスで代用したほか、本体の保護シートも紙製になっているという。