ニュース

ソニー、360RAを疑似体験できるオンラインフェス&スペシャルMV公開

「360 Reality Audio SOUND DIVE」より

ソニーは16日、360 Reality Audioの邦楽配信開始に合わせ、スペシャルコンテンツサイト「360 Reality Audio SOUND DIVE」を開設した。360RAを疑似体験できるアーカイブ型オンラインフェス「SOUND DIVE FES」やスペシャルミュージックビデオなどが楽しめる。

360 Reality Audio(360RA)は、ソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験。ボーカルやコーラス、楽器などの音源一つひとつに位置情報をつけ、球体の空間に配置。アーティストの生演奏に囲まれているかのような、没入感のある立体的な音場を体感できる。

360RAの邦楽コンテンツは、Amazon Music HDDeezerなどで配信中。通常のヘッドフォンや、ソニー認定スピーカーで対応コンテンツを再生することで体験できる。

今回開催するSOUND DIVE FESは、第1弾アーティストとして鬼頭明里、私立恵比寿中学、Little Glee Monsterの3組が登場。過去のライブ映像を、ヘッドフォンで聴くことで、ライブ会場で演奏しているかのような臨場感ある360RAの疑似体験が楽しめるという。

「コロナ禍で音楽の楽しみ方に制約がある中、360 Reality Audioは自宅にいながらも、まるでライブ会場にいるような体験を可能にする新しいライブスタイルを提案します」としている。

360RAを疑似体験できるスペシャルミュージックビデオも用意。第1弾として、先行配信の大滝詠一「恋するカレン」に加え、Doul「Howl」、Eru Matsumoto「Three Days」のミュージックビデオを360RA疑似体験バージョンとして新たに制作。

「恋するカレン」では旅に出かけたかのような柔らかい雰囲気に包まれる、「Three Days」は重厚で壮大な弦楽器の音色に浸る、「Howl」はクールでポップな異世界に引き込まれる、という様々な方向から鳴り響く音を3楽曲それぞれの方法で表現したスペシャルミュージックビデオが楽しめるという。

そのほか、ラジオパーソナリティや様々な音楽番組で活躍するジョン・カビラが360RAの視聴体験を通じて、その音がどのように聴こえて、感じられるのかを熱く語ったインタビューも公開している。

360RA対応イマーシブサウンドスタジオが誕生

イマーシブサウンドスタジオ全景

ソニー・ミュージックソリューションズは、ソニーミュージックスタジオ東京にて、360RAに対応したイマーシブサウンドスタジオを開設。専用の設備を常設したスタジオとして、今後増加する360RAコンテンツ制作や、その他3D音響のサウンドデザインに対応するとしている。

イマーシブサウンドスタジオでは、360RAの理想的なスピーカー配置である“球形配置”にこだわり、上段スピーカーは天井から吊り下げたリング状のアタッチメントに、中段・下段のスピーカーは専用に設計を施したスタンドにそれぞれ配置し、より精度の高いレギュレーションでのモニタリングが可能としている。

前面スピーカーとプロジェクター+スクリーン

また、マルチチャンネルスピーカーシステムに加え、超短焦点4K/HDRプロジェクターと90型高精細スクリーンを組み合わせることで、音楽コンテンツだけでなく映像も含めたイマーシブサウンドデザイン作業にも対応できるという。