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Twitter、音声会話サービス「Space」開始。フォロワー600人以上対象
2021年5月5日 10:20
Twitterは4日、Twitter上で“会話”できる音声ライブ機能「Space(スペース)」の正式サービスを開始した。2020年12月からiOS向けにベータテストを開始し、Androidでも3月からテストを行なっていたが、4日からは、Twitterのフォロワー数が「600人以上」のすべてのアカウントに、Spaceをホストする機能を提供する。
フォロワー600人という数字は、「既存のオーディエンスがいるため、ライブの会話の開催に適していると考えられるため」とのこと。iOSとAndroidのTwitterアプリで利用できる。
従来どおりツイートで誰かの意見を追うだけでなく、Spaceでは、今起きていることや重要なことについて生身の声を聞き、話し合えるようになり、会話は全てライブで行なわれる。「ツイートから音声による会話」、「読むから聞く」にTwitterの体験を拡張し、声が持つ真実味やニュアンス、深みや力強さをもった、オープンな会話を促していく。
数名での小規模な会話だけでなく、何千人ものリスナーに対して語りかける大きな議論にも活用できるため、アーティストとのつながりやゲーム実況、たった今起きたニュースのまとめなどで利用可能。
スペース(Space)の使い方
iOS/Android版Twitterでは、フォローしている人がSpaceで発言すると、タイムラインの一番上に紫色のバブルが表示される。リスナーとしてSpaceに参加すると、絵文字で反応したり、ピン留めされたツイートをチェックしたり、キャプション(字幕)を見て会話の内容を確認できる。また、Spaceで発言をリクエストし、会話に参加することも可能。
スピーカーとしてSpaceに参加すると、発言するだけでなく、ツイートをSpace上部に表示したり、字幕をオンにしたり、ライブ中のSpaceをツイートで知らせてフォロワーに参加を促したりできる。
Spaceを作成した人は、誰が発言するかなど、トピック、場の雰囲気をコントロールできる。ツイートやDMで参加者を募った後、スピーカーとして発言を促して、場を作れるほか、安全管理機能も用意。ホストはスピーカーをミュートしてマイクを取り上げたり、Spaceから完全に退出させることもできる。
また、参加者は誰でもSpaceにいる他の人を報告したり、ブロックできる。ブロックした相手は、ブロックした人が主催しているSpaceに参加できない。また、ブロックした相手が参加しているSpaceで発言していると、ラベルや警告が表示される。
会員限定の有料Spaceなど今後の展開
Spaceでは、今後の多くの機能強化も予定している。
「チケット制のスペース」は、会員を限定したSpaceで、ホストは、チケットの価格や販売数を設定できる。今後数カ月中に対応予定。チケット販売による収益の大部分はホストが得るが、Twitterも手数料を徴収する。
また、今後数週間以内に「スケジュールとリマインダーの設定」に対応。Spaceのスケジュールやリマインダーを設定し、お気に入りのSpaceを聴き逃しを防げるようになる
「共同ホスト」にも対応。他の人とSpaceを共同で始められる機能で、自分がSpaceを離れる必要がある場合に、共同開催者の一人に管理を引き継げる。
その他、ライブキャプション(字幕)を改善し、一時停止やカスタマイズに対応。また、Spaceを見つける方法を追加し、タイムライン上の紫色のバブルに囲まれたプロフィール写真から、相手が今いるSpaceに参加できるようにする。
音声コミュニケーションSNSは、「Clubhouse」を皮切りに、TwitterのSpace、Facebookの「ライブオーディオルーム」(今夏開始)など各社が取り組みを強化している。