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スピルバーグ監督初のミュージカル映画「ウエスト・サイド・ストーリー」12月
2021年8月10日 12:00
世代を超えて人々を魅了し続けている伝説のミュージカルを、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化した「ウエスト・サイド・ストーリー」が12月10日に日本公開される。あわせて、「きっと どこかに…私たちの居場所がある」と歌いだされる名曲「Somewhere」にのせた予告編も解禁された。配給はウォルト・ディズニー・ジャパン。
原作となる「ウエスト・サイド物語」は、1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生。翌年には演劇・ミュージカル界最高峰と言われるトニー賞を2部門で受賞。1961年には映画化され、アカデミー賞で作品賞を含む10部門を受賞した。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をベースにした物語にこめられた“異なる立場を越えて、私たちは手を取り合えるのか?”という問いかけは、不朽の名曲とセンセーショナルなダンスと共に世界中を空前の感動で包み込んだ。
スピルバーグ監督は、そんな伝説の作品を自身の手で映画化する事を長年夢見ていたといい、これが初のミュージカル映画となる。
物語の舞台は1950年代のニューヨーク──マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するシャークスのリーダーの妹マリアと出会い、一瞬で惹かれあう。ふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに……。
主人公のトニーを演じるのは、「ベイビー・ドライバー」で注目を浴びたアンセル・エルゴート。そのトニーと恋に落ちるマリア役には3万人のオーディションから新人のレイチェル・ゼグラーが大抜擢された。
また'61年の映画版でシャークスのリーダーの恋人・アニータを演じてアカデミー助演女優賞を受賞したリタ・モレノも、トニーの良き理解者として出演する。
解禁された予告編映像は、物語の舞台であるニューヨークの街並みから始まる。敵対するチーム、ジェッツとシャークスの一触即発の対面シーンはもちろん、ジェット団の元リーダー・トニーとシャーク団のリーダーの妹・マリアがダンスホールで出会うシーンなど、物語を代表する場面も健在。
予告編の中で流れる名曲「Somewhere」は、そんな異なる立場の者同士が手を取り合うことができるのか?という本作のテーマが反映されていて、対立するグループの中で惹かれ合う2人の主人公にもきっと安らげる居場所があるはずという想いが込められている。
その他ミュージカルらしい華やかで躍動感のあるダンスシーンも垣間見え、スピルバーグ監督が紡ぐ新たな「ウエスト・サイド・ストーリー」に期待が高まる映像となっている。