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日本チームデザインのファーウェイ“4K+”ディスプレイ。ゲーム業界でも活用
2021年11月9日 17:00
ファーウェイ・ジャパンは11月9日、「拡大を続けるゲーム業界でも大活躍! 至高のクリエイティブを実現する、最新鋭機材の活用事例」と題したイベントを開催し、ゲーム開発の現場で同社ディスプレイがどう活用されているかを紹介した。また“4K+”ディスプレイ「HUAWEI MateView」は、日本のデザインチームが一からデザインを策定したことも明かされた。
同社は7月に28.2型で4Kを上回る3,840×2,560ドット(164PPI)のIPS液晶ディスプレイ「HUAWEI MateView」や34型のゲーミング用湾曲ディスプレイ「HUAWEI MateView GT」、23.8型のフルHDディスプレイ「HUAWEI Display 23.8"」を発表し、日本でもディスプレイ市場に参入。このディスプレイ群とタブレット、ノートPCを「HUAWEI Mate Family」として訴求している。
MateViewは日本のデザインチームが一から参加。“スマホの没入感をディスプレイにも”
イベントのなかで、ファーウェイは製品のデザインについても紹介。現在国内発売されている同社ディスプレイ製品のなかでフラッグシップとなるMateViewは、HUAWEI Japan Design Centerと中国本社が連携して、一からデザインを策定して作り上げられたことが明かされた。
MateViewの特徴のひとつは、画面占有率94.5%という狭額縁設計。ファーウェイによれば、スマートフォンでの没入体験をPCディスプレイでも実現したかったといい、筐体素材にアルミニウムを採用して強度を確保しながら、ベゼルをスリム化させたとのこと。
また一般的なディスプレイでは画面下部に搭載されるオンスクリーンディスプレイ(OSD)操作用の物理ボタンを、タッチバーにすることで画面占有率も確保されている。タッチバーを採用したことで、機能ごとに適した操作も提供できるというメリットも生まれた。
デザイン面では、画面に必要な基板以外をすべてスタンド側に集約した「Split Structure」も特徴。HDMIケーブルなどをスタンド側に刺す設計にしたことで取り回しが改善されたという。また通常のモニターであればディスプレイ背面に用意されることが多いスピーカーも、スタンド下部に配置でき、クオリティの高いサウンドを提供できるようになったという。
このデザインは、日本未発売のオールインワンPC「HUAWEI MateStation X」にも共通デザインとして採用されており、ファーウェイとしての世界観も演出していることも明かされた。
“四角い”ディスプレイはプログラマー、グラフィックデザイナーから好評
イベントには、ゲストスピーカーとしてセガの「サクラ大戦」シリーズやコーエーテクモゲームスの「無双」シリーズに携わり、現在はゲームや将棋を主眼にした総合企画・プロデュース企業「AKALI」の代表取締役を務めながら、国際ゲーム開発者協会日本の理事なども務めている蛭田健司氏が登壇。実際に開発現場でファーウェイ製ディスプレイがどう活用されているかを紹介した。
蛭田氏によれば、ゲーム業界は社会情勢に寄らず右肩成長を続けている業界である一方、ゲーム開発では人件費をはじめ膨大なコストがかかっているという。それらコストに比べると、機材費はコストパフォマンスが高く、また性能の高い機材を導入するとクリエイターのモチベーション維持、さらには人材募集時のアピールポイントにもなるため、最新鋭の機材導入に積極的な業界であるとした。
そして実際にMateViewやMateView GTのほか、ファーウェイ製タブレット「HUAWEI MatePad 11」、ノートPC「HUAWEI MateBook X Pro」を試験導入したところ、アスペクト比3:2のディスプレイであるMateViewは、プログラマーからはソースコードの確認しやすさで、グラフィックデザイナーからは四角いものが多いという絵素材と相性がいいことから好評だったとのこと。
また社内ミーティングではMateViewとワイヤレスで接続できるMatePad 11が、外出先でのプレゼンテーションではMatePad 11とMateBook X Proの組み合わせが活用できたという事例も紹介された。