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フジテレビとテレビ東京の“ネット同時配信”延期、TVer開発に遅れ

フジテレビとテレビ東京は、TVerで実施を予定していたテレビ番組を放送と同時にインターネットでも見られるようにする同時配信の開始時期を延期すると発表した。TVerの新しいアプリやシステムの開発が遅れているためで、新たなスタート時期は改めてアナウンスするという。

既報の通り、フジテレビは2022年1月から、テレビ東京は今年の12月から同時配信を開始する予定だった。しかし、テレビ東京の石川一郎社長は11月25日の定例会見で、「当面の間、延期ということになりました。TVerの新しいアプリやシステムの開発が遅れているためで、12月中のスタートは延期とし、開始時期は再度調整したいと思っています。今後については、テレビ東京をはじめとする在京5局がTVerの開発をサポートする形で早期にシステムの開発を終えて、同時配信をスタートしたいと考えています」とコメント。

フジテレビの金光修社長も11月26日の社長会見で、「早ければ1月のスタートを予定しているとお伝えしたが、ここに来て、TVerの新システムの技術開発に遅延が生じたということで、フジテレビのリアルタイム配信も、当初予定より遅れる見込みとなっている。現時点では開始時期は未定。正式なスタートタイミングは、確定次第、改めてお伝えしたい」と説明している。

テレビ番組のネット同時配信は、NHKが'20年4月から「NHKプラス」で開始しているほか、日本テレビも今年10月2日夜7時からTVerで無料ライブ配信をスタートさせている。