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Samsung、画質調整不要の「HDR10+ GAMING」サポート

韓国Samsung Electronicsは、2022年に発売する一部の4K/8Kテレビやゲーミングモニターで、ゲーム向けHDR規格「HDR10+ GAMING」をサポートすると発表した。HDRの自動キャリブレーションが利用でき、可変リフレッシュレート(VRR)や120Hz以上の高リフレッシュレートもサポートしつつ、低レイテンシなゲーム体験ができる。

HDR10+ GAMINGは、サムスンも主導するHDR10+ Technologiesが開発した新規格。ゲーム開発者は開発ツールを使うことで、家庭用ゲーム機やPCなどを含むさまざまな入力ソースにおいて、手動のキャリブレーション不要で一貫したHDRゲーム体験を提供できるようになる。

同社の執行副社長兼ビジュアルディスプレイ事業R&Dチーム長のSeokwoo Yongによれば、HDR10+ GAMINGをサポートするのは、Q70シリーズ以上の2022 Neo QLEDラインナップとゲーミングモニター。対応製品では自動HDRキャリブレーションが利用でき、ゲームを遊ぶ際の手動画質調整不要で、ゲームエンジン側でリアルタイムに映像表現を最適化。「暗部のディテールを確保し、ハイライト部を保持することで、ゲーマーは画面上のあらゆるものを見て反応できるようなる」という。

さらにディスプレイを“トゥルーリファレンスモード(true reference mode)”に設定することで、色表現が強化され、ゲーム設定に時間をかける必要もなくなるとしている。

またNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやRTX 20シリーズ、GTX 16シリーズといったGPU向けには、HDR10+ GAMINGをサポートしたドライバーが'22年中に配布される。

1月に米国・ラスベガスで開催される「CES 2022」に向けてはSaber Interactiveを含む複数のゲーム開発会社がHDR10+ GAMING対応タイトルのデモを行なう見込み。