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HDR新規格「HDR10+」のライセンス開始。パナソニックやサムスンが推進

 20世紀フォックス、パナソニック、サムスンらが共同で推進するHDR(ハイダイナミックレンジ)映像規格「HDR10+」の技術ライセンス・認証プログラムがスタートした。HDR10+ Technologiesが6月20日(米国時間)発表した。

 HDR10+はロイヤリティフリーで、オープンな HDR用ダイナミックメタデータの技術規格。4Kテレビでの映像表示を最適化し、映像体験の向上を実現するという。

 Ultra HD Blu-ray(UHD BD)などで利用されている「HDR10」は、静的なトーンマッピングを行なうが、「HDR10+」は、フレーム毎やシーン毎の映像の輝度・彩度・コントラストに応じた最適なトーンマッピングを行なうことで4Kテレビの画像表示を最適化する。そのため、上位機種のテレビだけでなく、低価格帯のテレビなどでも画質向上が図れるようになる。

 今回、HDR10+技術ライセンスとロゴ認証がスタート。技術規格と認証規格を満たした製品にはロゴを発行し、同製品が高画質を実現できることを保証する。ユーザーはHDR10+ロゴの表示を元に、HDR10+認証製品を特定できる。

 HDR10+は、映像の制作・流通・再生に関わる40社以上の会社からの支持を得ているという。また、HDR10+は将来の拡張やイノベーションを念頭に置いて設計され、「長年に渡ってより良い技術を提供し続けることが可能」としている。