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Shanling、新デザインで「AK4499EQ」2基搭載の最上位プレーヤー

フラッグシップモデル「M9 -AKM Edition-」

MUSINは、Shanlingブランドから、ポータブルオーディオプレーヤーのフラッグシップモデル「M9 -AKM Edition-」を1月14日より数量限定で発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は349,800円前後。フジヤエービックと直販サイトHeyListenで購入できる。

新しい"Shanling第五世代デザイン"を採用したプレーヤーで、より洗練された回路設計に高性能な音響コンポーネントの選定、SoC・メモリの強化等細部まで、フラグシップモデルとしての価値を追求したという。AKM製のDACチップ「AK4499EQ」をデュアル構成で搭載。DACチップは各チップ間の極僅かなズレを排除するため、高精度な器具を用いて一つ一つが手作業でマッチングされている。

なお、既に製造が終了したDACチップであるため、初回分が終了となった場合は、そのまま終売になり、再入荷の予定は無いという。ただし、「異なる半導体を搭載した“AKM Edition”ではない別バージョンの『M9』を今後発売する予定はある」とのこと。

AKM製のDACチップ「AK4499EQ」

2K解像度のシャープ製6インチディスプレイを搭載。ディスプレイ上部のノッチ部分にサブディスプレイが設けられ、再生するファイルのレートや音量、バッテリー残量、時間などが表示される。筐体は航空機グレードのアルミニウム製で、CNCフライスによる加工が施されている。

OSには専用にカスタマイズされたAndroid 10を採用。独自のAGLO(Android Global Loss-less Output)技術により、Android OS特有の音質的な干渉を防いでいる。ゲイン設定は3段階(Low/Mid/High)。

内部構成

独自ローパスフィルタリング技術「CPAF」や、オペアンプ+バッファを用いた回路設計を引き継ぎつつ、アップデート。刷新された「I/V変換回路」や「4chフルバランス回路」では、採用するコンデンサや抵抗を入念に吟味することで、ダイナック尚且つスムーズな音を実現したという。

回路部品には、ELNA製コンデンサの中でもハイグレードな「SILMIC IIコンデンサ」や、誤差0.01%の精度をもつ「薄膜抵抗器」、Panasonic製「低損失ポリマータンタルコンデンサ」などを採用している。

音響回路

また、2基の高精度な水晶発振器(45.1584MHz/49.152MHz)と、独自の適応クロックサンプリングアルゴリズムが組み込まれた「第三世代 FPGA テクノロジー」を搭載。ジッターを低減し正確なクロック信号の受け渡しを行なうという。

最大768kHz/32bitまでのPCMと、最大22.4MHzまでのDSDの再生に対応。SoCには、Qualcomm製の「Snapdragon 665」を採用。最大出力値はシングルエンド出力で460mW(32Ω)、バランス出力で920mW(32Ω)。ヘッドフォンジャックは交換式で、3.5mmに加え、2.5mmバランス、3.5mmPro、4.4mmバランスに取り替え可能。

交換式のヘッドフォンジャック

Bluetooth 5.0準拠で、対応コーデックは送信のみがLHDC/aptX HD/aptX、送受信がLDAC/SBC。Wi-Fiも備える。8,350mAhバッテリーを搭載し、連続再生時間はシングルエンド出力時で最大18時間、バランス出力時で最大10時間。Quick Charge 3.0に対応する充電器の使用で急速充電が可能。

周波数特性は20Hz~40kHz。ダイナミックレンジはシングルエンド出力時122dB@32Ω、バランス出力時125dB@32Ω。SN比がシングルエンド出力時122dB@32Ω、バランス出力時125dB@32Ω。出力インピーダンスはいずれも1Ω以下。THD+Nは0.0007%。

メモリは8GB、ストレージメモリは256GB。microSDカードスロットを備え、最大2TBまで対応する。外形寸法は152×82×22mm(縦×横×厚さ)。

専用のレザーケース