ニュース

デノン、マランツ抱える米Sound United、米医療機器大手が買収へ

米Sound United傘下のブランド

デノンやマランツ、Bowers & Wilkinsといったオーディオブランドを展開している米Sound Unitedが、医療機器などを展開する米Masimo Corporationに買収される。現地時間2月15日、Sound Unitedが契約締結を発表した。当局の承認を経て、2022年半ばまでに買収完了となる見通し。

Sound Unitedはデノン、マランツ、Bowers & Wilkinsのほか、Polk Audio、 Definitive Technology、Classé、Boston Acousticsといったオーディオブランドを傘下に持つ。

そのSound Unitedを買収するMasimoは、非侵襲的モニタリング技術の大手で、同技術を活用した脳オキシメーターやパルスオキシメーターといった医療機器や各種センサーの開発、製造、販売を行なう世界有数の医療技術企業。

MasimoとSound Unitedの統合により、消費者とより強固な関係を築き、さらに高品質な製品をシームレスに提供できるという。またSound Unitedが持つコンシューマーチャンネルにおける専門的知識を活用することで、Masimoが進めているコンシューマー向け製品拡大というポートフォリオを加速できるとのこと。

Sound UnitedのCEOであるKevin Duffy氏は、Masimoによる買収後もSound Unitedを率いる予定。「この取引に興奮しており、我々が持つ消費者向け電化製品とオーディオエンジニアリングの知識と、Masimoのヘルスケア、モニタリング技術の強みが融合することに大きな可能性を感じている」とコメントしている。

「業界初のイノベーション、クラス最高の製品、グローバルな販売ネットワークという実績を持つ我々は、消費者向けヘルスケアの体験を変革しようとしているMasimoにとって理想的なパートナーであり、彼らと協力して、消費者の生活をより豊かにできることを楽しみにしている」

Masimoの創業者で会長兼CEOのJoe Kiani氏は「私は長年に渡ってSound Unitedが持つ象徴的なブランドのファンで(誇り高いオーナーでも)あり、彼らを率いることを誇りに思う」と述べている。