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ハーマン、デノンやマランツ抱えるSound Unitedの買収完了。「Sound Unitedは独立した事業部として運営」

ハーマンインターナショナルは23日、本社の米HARMAN InternationalがMasimo Corporationの元コンシューマーオーディオ事業であるSound Unitedの買収を完了したと発表。Sound Unitedは、Bowers & Wilkins、デノン、Marantz、Definitive Technology、Polk Audio、HEOS、Classe、Boston Acousticsのオーディオブランドを持っている。

今回の買収により、HARMANの中核を成すホームオーディオ、エレクトロニクス(アンプ、HiFiコンポーネント、AVアンプ)、ヘッドフォン、カーオーディオなどの主要製品カテゴリーにおいて、事業および展開の大幅な拡大が実現。Sound Unitedが有するブランド群と、HARMANのグローバルなオーディオ事業が融合することで、「消費者の皆さまに対し、より幅広い選択肢、より深いイノベーション、そしてあらゆるリスニング環境における卓越した体験を提供できるようになる」としている。

HARMANライフスタイル部門プレジデントのDave Rogers氏は、「HARMANのビジョンは、卓越したオーディオ体験を通じて人々の生活を豊かにすること。Sound Unitedの素晴らしいブランド群は、サウンド、イノベーション、そして品質への深い情熱に根ざしており、これらは弊社の価値観とも一致している。今回の買収は、すべての人にとって意義のある成長を切り開き、オーディオ業界のリーダーとして、かつてない高みへと成長するという弊社の戦略をさらに強化するもの」と説明。

Sound Unitedは今後、HARMANライフスタイル部門内において独立した事業部として運営。この体制により、各ブランドが持つ伝統、専門性、そして長年にわたり築き上げてきた顧客基盤は、それぞれのブランドアイデンティティの中核として引き続き尊重・維持されるという。

さらに、HARMANのグローバルなリソースと支援を受けることで、Sound Unitedはより広範な市場へのアクセスを獲得し、各ブランドが掲げる明確な目標の実現に向けて、さらなる成長と成功が期待されるという。

Sound Unitedのブランド、専門知識、優れた人材が加わることで、HARMANのオーディオ技術の進歩がさらに加速。「このシナジーにより、HARMANは市場における地位を一層強固なものとし、サウンド、カルチャー、そしてテクノロジーの分野において、信頼されるグローバルリーダーとしての存在感を高めていく」とのこと。

ハーマンインターナショナルが持つ主要ブランドは、AKG、Harman Kardon、Infinity、JBL、Lexicon、Mark Levinson、Revel。