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B&Wが米Sound United傘下に。事業継続、新製品開発サポート

Sound Unitedのホームページより

Sound Unitedは9日(現地時間)、高級オーディオブランドのBowers & Wilkins(B&W)の買収を完了したと発表した。

Sound Unitedはデノン、マランツ、Polk Audio、Definitive Technology、Classé、およびBoston Acousticsの親会社で、世界最大級のオーディオ企業。既報の通り、同社は今年6月、B&Wの買収協議を開始するための予備契約を締結していた。今回の買収完了により、B&Wは正式にSound Unitedの傘下に入る。

Sound UnitedでCEOを務めるケビン・ダフィーは「B&Wを買収することで、プレミアム・カテゴリーにおいて業界をリードするB&Wの音響設計、エンジニアリング、製造の専門知識と、Sound Unitedのビジネス規模、技術に関する鋭い洞察力、消費者との繋がりが結合され、B&Wの発展を確実なものにします」とコメント。

さらに「Sound Unitedは、保有する各ブランドの固有のアイデンティティとコア・コンピタンスを熱心に守ってきた実績があり、B&Wへのアプローチも同様です。B&Wが加わることで、Sound Unitedのポートフォリオ全体が恩恵を受けることができると確信しています。世界中の消費者、代理店、販売店、そしてすべての熱心なオーディオファンの皆様にとっては、わくわくするような新製品や新技術との出会いの機会になることでしょう」と話している。

B&WのCEOジェフ・エドワーズは、Sound UnitedにおいてB&Wブランドのプレジデントに就任し、事業の継続性を保証。また今回の買収には、現在B&Wのプレミアム・オーディオ製品を販売する全世界の販売委託契約、およびライセンス契約が含まれる。

新たに加わるブランドへの投資により、Sound Unitedは製品カテゴリー、機能セット、テクノロジー・パートナー、消費者セグメントを横断して、より良い革新を実行することができるとする。また買収の一環として、Sound Unitedは、プレミアム・アコースティック・ホームオーディオ市場におけるB&Wブランドの地位をより高めるために、B&Wの新製品の開発をサポートしたいと考えているという。

ジェフ・エドワーズは「この買収はB&Wの新時代を象徴するものであり、業界で最も優れたラウドスピーカーの開発に集中するための新たな機会をもたらすものです。私たちの組織を統合し、業界屈指のプレミアム・オーディオ・ブランドのポートフォリオの一員になることを楽しみにしています」と述べている。