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「PlayStation VR2」デザイン公開。オーブ型で「360度の視界を表現」
2022年2月22日 22:48
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2月22日、PlayStation 5向けの次世代VRシステム「PlayStation VR2」(PS VR2)とPS VR2 Senseコントローラーの最終デザインイメージを公開した。
PS VR2のヘッドセットは、PS VR2 Senseコントローラーとマッチするオーブ型のデザインを採用。丸みを帯びた形は「レイヤーがバーチャルリアリティの世界に入ったときに感じられる360度の視界を表現した」という。
デザインは、PS5商品群のプロダクトデザインにもインスピレーションを受けており、PS5をデザインしたときから、すでに次世代VRシステムのヘッドセットも念頭に置きながらデザインに取り組んできたため、ビジュアルから感触まで、PS5と共通した特徴を感じられるとのこと。
PS5本体は平面に設置することを想定したフラットなデザインの一方で、PS VR2のヘッドセットは、常に手に取って触れることを想定し、DualSenseワイヤレスコントローラーや、PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットとも一貫性を感じられるような、丸みを帯びたデザインとなっている。
リビングルームに溶け込むようなスタイリッシュなデザインに加え、使っていることを意識せずにゲームの世界に没入できるよう、エルゴノミクスに基づいたデザインも重視。さまざまな頭の大きさのユーザーが快適に使えるように検証を重ねてきたといい、現行のPS VRでも好評だった重量バランスや1本のバンドだけで頭部に固定する構造はPS VR2でも踏襲された。
そのほか、ヘッドセットのスコープ部分と顔の距離を調整するためのスコープ調整ボタンやステレオヘッドフォン端子の位置も共通している。
さらにPS VR2ヘッドセットでは、快適な使い心地を追求するため、両目のレンズ間距離をプレイヤーの目の間隔に合わせられるレンズ調整ダイヤルを搭載。これにより「プレイヤーごとに合わせた最適な映像体験をお楽しみいただける」とのこと。ヘッドセットの振動用モーターなど、独自の新機能を追加しながらも、よりスマートなデザインに仕上げたことで、若干の軽量化も実現している。
SIEでデザインセンター シニアアートディレクターを務める森澤有人氏は「PlayStation VR2のデザインに取り組み始めた頃、まず注力したのはPS5で実現したような、換気効率の高い設計でした」と明かしている。
「VRタイトルに没入しているときにレンズが曇ってしまわないように、通風孔を設けるというエンジニアのアイディアから始まり、最終的なデザインでは、スコープの上面と前面の隙間に小さな空間を設けることで、効果的な換気を実現しています」
「今回のデザインに至るまでの間、数々のユーザーテストを重ね、多くのデザイン、プロトタイプを製作してきました。デザインの仕上がりには非常に満足しており、PlayStationファンの皆さまも同じように感じていただけることを願っています。皆さまに手に取っていただくのが待ち切れません」
ヘッドセットのバンドの前後には、PS5本体やDualSenseコントローラーにもあしらわれた小さなシェイプス(△〇×☐)もあしらわれている。
PS VR2の開発キットはすでにゲーム開発者に届けられており、「ソフトウェアメーカー各社より発売予定のタイトルついては、今後のアナウンスにご期待ください」とされている。
PS VR2は、4K/HDR表示、約110度の視野角に対応。OLEDディスプレイを使っており、片目あたり2,000×2,040ドットと、初代PS VRヘッドセットの4倍以上の解像度を持つ。さらに、最大120Hzのスムーズなフレームレートを実現している。
内蔵カメラを用いて、装着者の視線の動きを検出。「ゲーム内での対象とのインタラクションをより感情豊かに、また直感的なものにする」という。視線トラッキングカメラは、プレーヤーが照準を合わせたり周囲を見回したりする際に、視線を追跡。高度なフォビエートレンダリング技術で中心視野ほど高解像度に、そして視野の外側にいくに従い低解像度で描画することで、高画質な映像体験に繋がるという。
インサイド・アウト・トラッキングを採用しており、ヘッドセットに内蔵された4つのカメラで、プレーヤーとコントローラーをトラッキング。本体以外のカメラを使わずに、プレーヤーの動きや視線の方向をゲーム内により正確に反映できる。
ゲームプレイに応じた振動をヘッドセットから感じることも可能。内蔵モーターが振動することで、触覚要素が追加され、プレーヤーがゲーム内のアクションから受ける感覚を増幅させる。
Tempest 3Dオーディオ技術も採用しており、ゲーム内のサウンドが、プレーヤー位置や頭の動きによってダイナミックに変化する。
PS VR2とPS5は、PS5前面にあるUSB端子を使い、ケーブル1本で接続可能。「簡単なセットアップですぐにVRゲームを体験できる」という。