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「TVer ID」でログイン機能導入。同時配信で「追っかけ再生」

TVerは4月1日より、アカウントを作成して「マイページ」や「リスト共有」などが楽しめるログイン機能「TVer ID」の導入を開始した。同機能を使えば、スマホやタブレットなど異なるデバイスでTVerを利用しても、番組の再生終了位置などの情報が共有され、スムーズに楽しむことが出来るようになる。

ログイン機能は、4月1日に実施されたTVerのリニューアルに伴って実装された新機能。従来通り、ログインしなくても動画視聴は可能だが、同社は「『TVer ID』により、今までになかったようなコンテンツ視聴体験や機能をTVerで提供できるようになり、より便利にテレビコンテンツを楽しんで頂くことができるようになる」としている。

これまでTVerは、ユーザーが利用するデバイス間での連携ができず、個々のデバイスでの視聴状況が分離して管理されていた。新機能のTVer IDで各デバイスにログインすると、視聴中のテレビ番組の再生終了位置や、お気に入り番組のリストがデバイスを横断して共有される。ユーザーはコンテンツをどのデバイスからでもスムーズに視聴することができるようになる。

また、4月11日から予定されている在京民放各社のリアルタイム配信(地上波同時配信)を視聴する際、TVer IDでログインしているユーザーはリアルタイム配信開始後でも番組冒頭から視聴を楽しめる「追っかけ再生」機能の利用ができる。

今後は、上記以外のサービスについても随時提供していく予定だという。

またTVer IDの導入は、TVerに広告を入れる企業側にもメリットがあるとのこと。

TVer IDにより、従来は実現できなかったデバイスを横断したユーザー管理が実現できるようになるため、TVer広告でもデバイスを横断したユーザー単位での広告のフリークエンシーコントロールが可能になる。

またコンテンツ視聴データやインタレストデータをTVerの1st Party Dataとして正しく管理・拡充することで、ユーザーと広告主の双方にメリットのある広告体験とコンテンツ体験の最適化を目指す。

今後の展望としては、TVer IDを利用することで、外部のB2Cサービス事業者とのサービス連携や、テレビ放送とのデータ連携を模索。テレビコンテンツを起点とした、従来にはないサービスをユーザーや広告主の皆様に提供していくことを目指していくとしている。