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WRC8度の王者オジェの密着ドキュメント、RedBull TVで吹替版公開

WRCで通算8度のチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジェ(左/2021年最終戦モンツァ)
(C)Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

RedBull TVは、世界ラリー選手権(WRC)で8度のワールドチャンピオンに輝いたドライバーであるセバスチャン・オジェの密着ドキュメンタリー「セバスチャン・オジェ – 最後のシーズン –」を無料公開している。1時間18分の作品で、日本語吹き替えでの配信。

フランス人ドライバーのオジェは、2005年にFFSA(フランス自動車スポーツ連盟)主催の若手ドライバー発掘プログラムに選ばれてラリードライバーデビュー。'08年のWRC最終戦で、シトロエンからシリーズ最上位クラスを戦うWRカーデビューを果たした。翌年シトロエン・ジュニア・チームに加わると2010年のポルトガル戦でWRC初優勝を達成。'11年には5勝を挙げてドライバーズランキング3位を獲得した。

2016年、フォルクスワーゲンからWRCに参戦したオジェ(2016年第8戦フィンランド)
(C)@World / Red Bull Content Pool
2016年にオジェがドライブしたフォルクスワーゲン・ポロR WRC(2016年第8戦フィンランド)
(C)Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
2018年、Mスポーツ・フォードからWRCに参戦したオジェ(2018年最終戦オーストラリア)
(C)Jaanus Ree / Red Bull Content Pool
2018年にオジェがドライブしたフォード・フィエスタWRC(2018年最終戦オーストラリア)
(C)Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

'13年にはフォルクスワーゲンに移籍し、そこから'16年にかけてシリーズを4連覇。'17年にMスポーツ・フォードへ移籍すると、ここでも2年連続のワールドチャンピオンに輝いて、シリーズ6連覇を達成した。翌年はシトロエンに復帰したもののチャンピオンは獲得できず、ここで連覇は途絶えてしまう。しかし、'20年にトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)へ移籍すると、ふたたび2年連続でワールドチャンピオンとなり、通算8度の王座を獲得した。

2019年、シトロエンに移籍したオジェ。この年で連覇が一度途絶えた(2019年第1戦モンテカルロ)
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2019年にオジェがドライブしたシトロエンC3 WRC(2019年第1戦モンテカルロ)
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WRCフル参戦ラストイヤーとなった2021年にオジェがドライブしたトヨタ・ヤリスWRC
(C)Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

そんなオジエは'21年シーズン限りで、WRCへのフル参戦を終了。'22年は引き続きトヨタから、他のドライバーとマシンをシェアする形で、シリーズ数戦にスポット参戦を続けている。6月2日時点では今季第4戦までが終了しており、オジエはこのうち2戦に出場。開幕戦のラリー・モンテカルロで総合2位表彰台を獲得している。

配信中のドキュメンタリーは、“伝説”となったオジェの功績を振り返る内容で、元チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラやオィット・タナック、前人未到のWRC9連覇を達成しているセバスチャン・ローブなどが、オジェについて語っている。

2022年、オジェがドライブしているGR YARIS Rally1(2022年第1戦モンテカルロ)
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オジェが総合2位を獲得した2022年第1戦モンテカルロ表彰台。優勝したのはオジェと同じくスポット参戦のセバスチャン・ローブ
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