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iBasso、「ES9219C」2基搭載のスティック型DACアンプ「DC06」

DC06

MUSINは、iBassoの新製品として、小型DACアンプDCシリーズ初のハイグレードモデル「DC06」を6月29日に発売する。ESSのDACチップ「ES9219C」を2基搭載。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後。入力端子はUSB-C。

先着購入特典として、USB-C to Lightningケーブルも付属。これを使う事で、Lightningコネクタ採用のデバイスとの接続も可能になる。

先着購入特典として、USB-C to Lightningケーブルも付属

DC03から継承した「Dual DAC アーキテクチャ」を採用し、ESSの新世代DAC「ES9219C」を2基搭載。高出力と低ノイズフロアを両立している。

同期整流DC-DCコンバーター、低雑音チャージポンプ、LDOレギュレーターを使い、アンプセクション用に独立した電源供給を行なう回路を構築。この回路により「これまでの限界を遥かに超えた、力強いアンプの駆動を実現した」という。

イヤフォン出力は3.5mmのアンバランスと、4.4mmのバランス出力を搭載。バランス出力時、32Ω負荷時で最大320mW出力を実現している。SN比は123dB。

対応データは、PCMで最高384kHz/32bitまで、DSDで最高11.2MHzまでのネイティブ再生に対応。最大16倍までのMQA展開にも対応する。

NDK製のフェムトクロック水晶発振器も搭載。位相雑音を効果的に低減し、DACに正確な基準クロックを提供する。

DC06

デザイン面では、DCシリーズではじめてUSBケーブルを着脱可能とした。付属はUSB-Cコネクタのケーブルだが、それ以外にもOTG機能付きのケーブルを用意する事で、幅広いデバイスとの接続が可能。

また新たに64段階のハードウェア・ボリュームコントロールアプリを開発。

現在、バージョン10以降のWindows PCやAndroid 5.0以降のスマートフォンでは、デフォルトで「UAC 2.0」規格に対応している。しかし、互換性の問題からスマホでは未だに音声出力にAndroid OS独自の方式を採用し続けている。そのため、DC06がAndroidデバイスに接続されると、ハードウェアのボリュームは自動的に最大の音量となり、Androidのソフトウェア・ボリューム機能を音量調節のために利用することになる(「UAC」アプリはAndroid OSデバイスのみ対応)。

しかし、このボリューム調整では、音量を絞ることが出来てもノイズフロアを低下させることはできないとのこと。そこで同社はアプリ「UAC 2.0 ボリュームコントローラー」を開発。アプリを使うことで、64段階の細かい音量調節が可能になるとしている。

外形寸法は50×23mm。重量は23g。