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Pixel 6/6 Proと同じ「Google Tensor」搭載で53,900円「Pixel 6a」
2022年7月22日 02:00
Googleは、スマートフォンの新モデル「Google Pixel 6a」を7月28日に発売する。カラーはセージ、チョーク、チャコールの3色。Googleストアでの価格は53,900円。発売に先駆け、予約を開始している。純正ケースも用意し、価格は3,630円。取り扱いキャリアはKDDIとソフトバンク。
Pixel 6/Pixel 6 Proと同じ独自のプロセッサー「Google Tensor」を搭載。背面カメラや本体素材、メモリ容量などの仕様変更で価格を抑えながら、消しゴムマジックや文字起こし機能付きのレコーダー、リアルタイム翻訳機能などPixel 6/Pixel 6 Pro機能の多くが利用できる。5GはSub6のみ。
おサイフケータイ機能、デュアルSIM(nanoSIM/eSIM)、ディスプレイ内蔵指紋センサー、最低5年間のセキュリティアップデートなどはPixel 6/Pixel 6 Proと共通。一方で、メモリ容量が少ない(6GB)、カバーガラスに異なる素材を採用(前面:Corning Gorilla Glass 3、背面:3D複合素材)、広角カメラのセンサーが小さい、マイクが少ない(2基)、ワイヤレス充電非対応などの違いがある。
ディスプレイサイズは6.1型で、解像度は1,080×2,400ドットの有機ELパネルを搭載。アスペクト比は20:9。スムーズディスプレイ非搭載で、リフレッシュレートは最大60Hz。1,600万色の24ビットフルカラー表示で、コントラスト比は100万:1以上。HDRをサポートする。
外形寸法は152.2×71.8×8.9mm(縦×横×厚さ)で、Pixel 6よりも縦4.4mm、横3mm小さくなっている。
背面カメラのバーデザインも継承。広角と超広角の2カメラ構成で広角は12.2メガピクセルでF1.7と、Pixel 6/Pixel 6 Proの50メガピクセルよりも画素数の低いカメラを搭載。超広角はPixel 6/Pixel 6 Pro同等の12メガピクセルF2.2のカメラ。光学式および電子式の手ぶれ補正も備える。前面カメラはPixel 6と同等の8メガピクセル。
Pixel 5aまでのaシリーズは「上位機種と同等のカメラ性能」が特徴の1つだったが、今回のPixel 6aでは「Google Tensorの搭載」と「上位機種と同等の機能/操作性」に注力したという。
カメラの機能では撮影後に不要な写り込みを消せる消しゴムマジックや、肌の色を正確に再現するというリアルトーン、顔のブレを抑える顔フォーカス、暗い場所でも鮮やかに写す夜景モードなども利用可能。なお、LDAFセンサー非搭載で、デュアルピクセル位相差検出式オートフォーカスを採用している。
また、消しゴムマジックの新機能としてカモフラージュモードを搭載。撮影後に対象物の色を背景に馴染ませる機能で、Googleフォトアプリから利用できる。
動画撮影は背面カメラでは最大4K/60fps、前面カメラではフルHD/30fpsに対応。動画撮影時にも手ぶれ補正が利用できる。
OSはAndroid 12で、今後提供されるAndroid 13のアップデートに対応する。メモリは6GBで、ストレージ容量は128GB。
Bluetooth 5.2準拠で、対応コーデックはAAC、aptX、aptX HD、LDAC。Wi-Fi 6と日本では使用できないがWi-Fi 6Eにも対応している。
なお、LE Audioへの対応についてGoogleでは「LE Audio は大きな可能性を持っており、Googleとしても非常に期待しています。LE Audioは Bluetoothオーディオの未来であり、10年をかけて仕様が開発されてきました。ただし、仕様全体が先週承認されたばかりであることを考慮すると、リリースを急いで不十分なユーザーエクスペリエンスを提供するのは得策ではないと考えます。Googleは、主要なBluetoothリスニング デバイスメーカーと緊密に連携しており、彼らも LE Audioの可能性に期待しています。LE Audio実用の準備が整い次第、Pixelデバイスに LE Audioサポートを追加する予定です」とコメントしている。
バッテリー容量は標準4,410mAhで、24時間以上持続可能なほか、スーパーバッテリーセーバーを有効にすると最大72時間使用できる。最大18Wの急速充電に対応。ワイヤレス充電は非対応となっている。
カモフラージュモードを使ってみた
Pixel 6aの消しゴムマジックに搭載された新機能「カモフラージュモード」を使ってみた。この機能はGoogleフォトアプリから使用でき、色を変えたい被写体を丸く囲むと、対象を自動で検出して、背景に馴染む様に色を変更するというもの。
カメレオンの模型を使って試してみる。緑色なのが元の写真だ。この写真自体もレビュー機を使って撮影している。
指で囲むとカメレオンの模型全体が検出されて赤に変わった。ちなみに、同じ写真のカメレオンを身体の半分ずつ、2回に分けて使ってみたところ、変な部分で分かれてしまったものの、黄色い部分と赤い部分を作ることができた。
同じ位置から超広角レンズの方で取った写真で試してみると全身が黄色に。写真全体を認識して色を設定しているようだ。
最後に砂漠の背景でも試してみると全身が程よく茶色くなって馴染んでいて、このモードの良さがわかりやすい。試しに従来の消しゴムマジックを使ってみたところ、何か加工された後、もしくは不思議な物体があるように見えるが、カメレオンの形を認識できなくなっている。とくに目的がなくても楽しめそうな機能だ。